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着物は左前・右前?男女ともに右前(左が上)が正解!

たまに着物を着る機会があるとき(成人式の振袖も同じ)に、着慣れていない方は、「着物の襟は左右どっちが上?」と戸惑う方も多いです。また、着物の襟は「左前(ひだりまえ)」、「右前(みぎまえ)」という表現がありますが、正直分かりにくいです。(実際に着つけをされている先生や、呉服屋さんでも「左前」、「右前」という表現を勘違い・誤解されている方もいらっしゃいます。)

正解は男性も女性も右前、「左が上」の状態です!(要下記写真参照)

着物は右前(左が上)、yの字

正解は、男女ともに「右前」(左の襟を上に着ている状態)です!この状態の事を「右前」と表現します。これは「自分から見て、右の襟が最初にきている」から「右前」と表現します。何度も言いますが、「左の襟が上」の状態です。

着物が比較的好きな方でも、時々、「着物はどっちが前合わせ?」と表現を間違えるほどややこしいので、「えり(衿)は左が上!」と覚えておきましょう(要写真参照)。テレビなどでも時々間違って表現されていますので、あまり細かい事は気にしなくても問題ありません。「左が上!」です。

「右手がスムーズに入るかどうか?」

またわかりやすい確認方法として、「右手が襟にすっと入るかどうか」で確認できます。左のえりが上にきていれば、右手がえりもとにスムーズに入ります。

どちらかというと、女性が間違えやすいです。というのも女性の場合、洋服のシャツと着物は合わせ方が、左右逆になるからです。文化の差です。面白いですね。

◆衿合わせはyの字 ※左右盲(瞬間的に左右の判断がつきにくい方へ)

病気や障害ではないのですが、瞬間的に右と左を判断するのが苦手な方がいます。こうした左右の判断が苦手な方や症状を「左右失認」、「左右盲」と呼ぶようです。こうした方は、右と左の判断に少し時間がかかります。
こうした方には、左右ではわかりにくいので、「第三者から見て衿元(えりもと)が、小文字のy(ワイ)の字に見えるように着るのが正しい衿合わせだ」、と覚えるほうがわかりやすいですね。(上の写真を今一度確認ください。)

左前は「死に装束」

左前は、一般的に、「死に装束」と捉えられており、縁起がいいものではありません。左前は、仏教のお葬式で、亡くなった方に着物を着せる際の着方になります。従って、「死に装束」と呼ばれます。また毎年SNSで有名人の方や、夏祭りで浴衣などを楽しんでいる方などを「着方が間違っている」、「死装束だ」と悪く言われたり、街角で知らない方から嫌味を言われたりするので、えりは左が上の状態で着て、着物を楽しんで下さい。本当に毎年話題にあがる「着物あるある」問題です。

右前になったのは奈良時代から

「右前」が正装となったのは、8世紀、奈良時代の養老の衣服令からであり、当時、文化の中心地であった中国の「唐」の影響を受けて改められたものです。つまりそれ以前は、左前に着られていたことになります。衣服の着方も、様々な文化や地域の影響を受けます。

スマホで自撮りをすると左右反転します

また、スマホで自撮りをすると、左右が反転するので、「えりが逆」になった状態で映ります。ただし、これも「着物あるある問題」です。毎年毎年、SNSで問題になります。ただ、あまりにもよくある問題なので、「着物あるある問題」と考える人も多く、あまり問題視されていません。ただ、一部の人は、悪く言ったりする場合もありますので、誰かに写真を撮ってもらうか、「反転しています」と一言書いておくと、いちいち嫌な思いをしないで済みます。もし、嫌なことを言われても気にしないようにしましょう。本当によくある「着物あるある」問題です。ただ、SNSで反転した写真をお手本に着物を着ると右前、左前を間違えますので、その点は注意しましょう。

また、成人式の振袖のえりのあわせを間違えるとせっかくの晴れの日に嫌な思いをするので、間違えないように注意してください。

せっかく着物や振袖を楽しむ機会ですので、間違えずに着物を楽しんで頂ければ幸いです。また着物は「着る物」なので、あまり堅苦しく考えず、自由に楽しんで頂ければ幸いです。最近では、着物を自由に楽しむ方も増えています。

筆者:松尾俊亮

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