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着物警察にあった事がある人の割合と対処法

ここ数年で、「着物警察」という表現が定着しつつある。アンケートを行った所、着物を比較的よく着る方のおよそ19%が、被害に遭っていることが分かった。また着物警察への対処法、及び着物警察に間違えられないための方法を紹介する。

◆着物警察とは?

街なかや路上、観劇の際に着物を着ている人に対して、面識のない人間が、「同意なく」着物の着方や、着物・帯の種類に対して手直しを加えたり、嫌みを言ったり、勝手に触ったりすることで、着物を着ている人を不快にさせたり困らせたりする人の事を「着物警察」と表現するようになってきている。

1、きものと宝飾社では、興味深いと感じたので、SNS(ツイッター、フェイスブック)及び口頭取材にて、2019年1月にアンケート調査を行い、432人から回答を得た。

結果、「あった事がない」76%、「ある」19%、「目撃したことがある」4%、「知人・自分が着物警察」という方が1%という結果になった。事例としては

「いくらしたの?と値段をきかれた」、「突然、『えりが反対だからやりなおして』と言われた」、「つらい事がたくさんあった。でもいい事もたくさんあった」、「べたべた触られた」、「絹でできた着物?などと素材をしつこく聞かれた」、「トイレやバスで並んでいたら、色々とチェックされた・背後からいきなり衿を触られた」、「変な着方ね、とこれ見よがしに大声で悪口を言われた」、「ひそひそと嫌味を言われた」などという回答があった。

一方で、「何回か直してもらった事があるが、良い方ばかりで感謝している」、「困っていたときにそっと助けてくれたので、助かった」、「着物クリップをとってもらって助かった」と感謝される方もいらっしゃった。こうした感謝される手助けは、対象者が感謝しているので「着物警察」には該当しない。何が不快かというと、「かってにべたべた触られる」、「見知らぬ人に嫌味を言われて傷つく、腹が立つ」、「聞いてもいない着物のうんちくを語られる」、「勝手に解かれて、せっかくの着付けがめちゃくちゃになる」などがあげられた。

2、着物警察への対処法として

いきなり触られてびっくりする事が多いので対応に困る事が多い。ただ、あまり攻撃的に反論するとトラブルに巻き込まれたり、いさかいに発展するので、「勝手に触らないでください」、「お手入れが必要になるので、触らないでください」と丁寧に、しかしはっきりと相手に伝えるのが良いであろう。または、いろいろと面倒な事になりかねないので、無視して逃げる事が次善の策となる。

ただ、「着物警察」と言われている方の多くは、純粋に善意で行っている場合が多々ある。また、着物を着ている方にたいして、「綺麗だな」、「素敵だな」と思ってついうっかり触ったり、声をかける方が多いのもまた事実である。特に年配の方は、ちょっとした親心も含まれている。その点に関しては、皆様にもご理解いただければ幸いである。

3、着物警察と間違えられないようにするための対処法

「衿が逆になっている」、「着物クリップがついたまま歩いている」など、どうしても注意してあげたい場合がある。ちなみに着物クリップを取り忘れて、外出してしまう事は、比較的よくある事である。着物ならではの「あるある問題」だ。ただ、善意による指摘であっても、いきなり知らない人に手を出したりしては相手が不快になる。これは当然である。洋服でいきなり、服をわし掴みにすれば、当然相手はびっくりするだろうし、痴漢にも間違われかねない。よって知らない人の間違いには、黙って見送るか、どうしても教えてあげたいときは、「いきなり失礼ですが・・・」と年上だろうが、年下だろうが、丁寧に伝えるべきである。「教えてあげている」という上から目線の表現は、相手の不快を誘発する。丁寧に、謙虚に伝えるべきである。それが困難であるなら、指摘しない方がよいだろう。より多くの着物ファンが快適に、楽しく着物での生活を楽しんで下さる事を願う。

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