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着物保管サービスに関する消費者アンケート:約9%が肯定的

【調査結果要旨:消費者アンケートの結果、約9%が肯定的】

特に都市圏で生活様式の洋風化、マンションでの生活が一般的になり、和だんすなどを持たない家庭も多い。そのため、「着物を家に置いておくスペースがない」、「収納に困っている」、「収納できるスペースがないから、メンテナンスが大変だから着物はいらない」という消費者も多い。こうした背景をもとに、着物ファンに「着物保管サービス1点いくらなら利用しますか?」というアンケートを実施。

結果として約9%が肯定的であった。3千円:5%、5千円:2%、1万円(メンテ付):2%となった。(いずれも年間1点当たり)。

一方「保管には困っていない」は68%、「保管には多少困っているが、保管サービスは利用しない」は24パーセントとなり、約91%が利用しない、と回答した。

【調査手法】(回答者:354名)※小数点四捨五入のため、若干の誤差あり
きものと宝飾社では、着物業界誌月刊「ステータスマーケティング」(年10回発刊)による取材及び次の調査手法においてアンケート調査を実施した。(調査期間:2019年9月)
・調査対象:着物に興味関心を持つ方、及び実際によく着物を着る着物ファン
・調査方法:取材、インタビュー、SNS(フェイスブック最大の着物公開グループ「着物―きものー」(約23,000名)、「和服(KIMONO)を世界遺産に!」(約8,000名)でネットアンケートを実施)※回答者数:354名

◆回答者の声

・預けてしまうと、その着物の存在を忘れてしまう
・預ける際の郵送代や梱包などはどうなるのか?客が送る際は客が梱包するのか?
・保管にはお金を使えない
・季節や気温が変わりやすいので、返してほしいときにすぐに返してくれるか?
・近くにある呉服店なら預けたり取りに行ったりしやすいが、遠方なら億劫
・預けてしまうとコーディネートが楽しめないので、預けたくない
・収納に困るほど着物を持っていない(自宅で収納できている)
・着物を保管する場所より、効率的に収納できる方法やグッズを教えてほしい
・布団やコートを預かってもらうサービスを利用した際、急に寒くなった時に「今すぐ使いたい!」というタイミングで利用できなかった
◆肯定的な意見
・1点いくらではなく、収納ボックス○○円ならば検討する(何点入るか?)
・メンテナンス込みならば、1万円でも良い。
・津波などの天災が心配。思い入れのある大切な着物なので預けても良い
・単衣や夏着物を5月に、袷等の冬着を10月に返してほしい

【調査結果概要:お客様との関係性構築のための付加サービスとして】

保管サービスに関する調査結果では、着物が好きなエンドユーザーを対象としており、保管サービスを積極的に利用したいという方は、約9%と思ったよりも少ない結果となった。
「預けるとその着物を忘れてしまう」、「預けるとコーディネートが楽しめない」、「預けると万が一の紛失や、人のものと紛れてしまわないか心配」という否定的な意見が多かった。
ただ、「収納ボックスなら検討する」、「大切な着物を預けておきたい」、「メンテナンス付きなのであればよい」という肯定的な意見もあった。また、仕事で着物をよく利用する方は、職場の近くに10枚程度を呉服店などに預けて、そこで着物を着てから働きに出るという利用の仕方もあった。
小売店などが、付加価値を付けて安全に保管することで、お客様との関係強化、来店動機や会話のきっかけにするための一つの付加価値サービスとしてならば、展開の可能性が考えられるのではないか。ご参考になれば幸いである。またPDFを添付する。会議や資料などにご活用いただければ幸いです。なお、この記事は弊誌ステータスマーケティング11月号に掲載いたします。(予定)

PDF(着物保管サービスに関する消費者アンケート2019年

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