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浴衣の時期とマナー:朝・昼から着ても問題ありません

暑くなってきました。暑い時期になると、「浴衣を昼から着るのはマナー違反だ」、「浴衣は寝巻だから、昼間に着るのはよくない」という方がおられ、毎年問題になっています。最近では、「着物警察」という言葉も時々聞くようになりました。では、浴衣を昼間や朝に着ることに問題があるのでしょうか。

結論から言うと、日常着・普段着において全く問題ありません。また季節に関しても同様です。4月に着ても、5月に着ても構いません。9月に着ても問題ないです。要は、過ごしやすいかどうかです。ただ、パーティーや冠婚葬祭など、ドレスコードがあるような場合は、ご確認ください。

◆一般的に言われる浴衣を着られる時期

おおよそ、7月~8月がふさわしい、と言われていますが、これはあくまで目安です。「何月何日からオーケー」と言った絶対的なルールがあるわけではございません。これは呉服店などがお客様に「この着物(浴衣)は、いつから着られますか?」といった質問が多く、応えられないといけませんので、あくまで一つの「目安」として作ったものにすぎません。こうして着物業界で形成されていった一つの「目安」が、原理原則のように認識されていっただけです。というのも法律で規制されていますか?規制されていません。

ですので、実際はいつ、何を着ても構いません。あくまで、一つの参考レベルとして考えておけばよいでしょう。

◆夏日、真夏日、猛暑日について:4月でも真夏日

さて、2018年、4月21日㈯、22日(日)は、暑かったですね。京都では、日中の最高気温は30度になったようです。真夏日ですね。参考に真夏日とは、統計開始1939年から
「夏日とは日最高気温が25℃以上の日」
「真夏日とは日最高気温が30℃以上の日」
「猛暑日とは日最高気温が35℃以上の日」
よって、現在、4月ですが「真夏日」です。夏ですね。25℃を夏日、30度を真夏日、35℃を猛暑日と気象庁が定義しています。体感温度は人それぞれですが、男性に暑がりが多い傾向がございます。

25℃以上で暑く感じる方もおられますし、30℃で熱く感じる方もおられます。
何をもって「暑い」と感じるかは、個々人の判断です。正誤はございません。個性を尊重致します。
しかし、自分の個性を人に押し付ける事はやめたほうがよいでしょう。
というのも、万が一、自分の個性を他者に押し付けて、熱中症などで、その方が倒れ、病院に搬送されたら、発言者は入院費などの責任が取れますか?責任が取れないのであれば、押しつけるような表現は避けた方がよいでしょう。

◆浴衣をフォーマルに近づけるには:襦袢や足袋や草履を履けば、夏着物に近づきます。

また、筆者(男)は暑がりですので、「暑い」と感じれば、浴衣を着ますし、単衣を着ます。私は仕事の関係上、ほとんど毎日着物を着ています。
「いつ」、「なにを」着るかは個人の自由です。私は暑ければ、昼から浴衣を着ます。なぜならば、暑いからです。それ以上でもそれ以下でもございません。熱中症になって倒れてしまっては本末転倒だからです。ですので、暑ければ4月でも、5月でも9月でも浴衣を着ます。
(※ただ、浴衣を着る時も私は、足袋と雪駄を履きます。そうする事で、フォーマルに近くなります。また、襦袢、肌着を着ることで、より夏着物に近くなります。ただ、私はあまり襦袢は着ません。襦袢を着ると暑いからです)。

◆日本は広い:北海道から沖縄まであり、平均気温は違います

また、日本は北海道から沖縄まで縦に長く分布し、住んでいる地域によって、平均気温は変わってきます。それを一律に月度(4、5、6月など)で一律で規制しようとするのはナンセンスですし、あまり意味がありません。
むしろ沖縄と北海道の衣装、衣服を一律で規制しようとする行為は、滑稽だと感じます。住んでいる地域によって、気温は変わります。北海道の方が袷を着ているときに、沖縄に住む方にも袷を着せようというのでしょうか?気候的に、論理的に無理があります。

もし仮に、万が一、むりやり袷を暑い時期に着てしまって、熱中症になって病院に運ばれてしまったら、誰が責任を取るのでしょうか?誰も責任をとれません。ですので、体感温度や体調を優先し、着やすい着物を着てください。

◆浴衣について:浴衣は日本の文化です
浴衣は日本の文化です。花火、お祭りなど全国で楽しまれています。朝からでも、お昼からでも、着ても問題ございません。
たまに、「一流ホテルに入れない」という方がおられますが、おそらくかなり昔の事を言われています(1990年代にはあり得ました。ただ、今は2018年です。20年以上、場合によっては30年以上、昔の話を持ち出されても困ります。ご存知のように、1990年代には、ポケベルなどがありましたが、スマートフォンはございませんでした。)

今では、大半のホテルが許容していますし、浴衣パーティーも盛んに行われています。もちろん100%全てのホテルが受け入れている、と断言はできません。
また「最近あった」という方は、「西暦」と禁止されたホテル名(店名、あるいは国名)をご教示下さい。とても興味深いので、どういう経緯で禁止されているのか取材したいと思います。)。
ご参考までに。京都ホテルオークラ、ハイアットリージェンシー京都、リッツカールトン、ホテル椿山荘東京、リーガロイヤルホテルなど様々なホテルで浴衣パーティーが開催されています。ご参考になれば幸いです。

◆TPOはあるので、その点はご注意ください。
冠婚葬祭などのフォーマルな服装を求められている場合、またはドレスコードが決まっている際は、適切な服装をされることをお勧めいたします。

主催される地域や内容、場所によって様々なしきたり儀礼がございます。

一般的に、友人・知人の結婚式や、大切な方のお葬式に半袖・ジーパンで出席される方がおられないことと同じです。

ただ、日常着、普段着に浴衣を着ることは何ら問題ないかと思います。日常着・普段着としてもっと気軽に浴衣を楽しんでもらえれば幸いです。

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