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浴衣かぶらない色は?浴衣色別調査

◆浴衣では、白地、紺地、ブルー系が約7割を占める人気色

 浴衣は、お祭りや夏祭り、花火大会を中心に毎年多くの方に楽しんでもらえる日本の文化です。その中でも、「人とはちょっと違う浴衣を着てみたい」という方や、「人とはあまりかぶらない浴衣の色を着たい」という方もいらっしゃるかと思います。2018年の浴衣の色別傾向を掲載(調査人数:286人)。

 浴衣の人気の色は、1位:白・アイボリー系(35%)、2位:藍・紺系(21%)、3位:黒・グレー系(16%)。白・紺・ブルーでおよそ7割を占めます。個人の好みはもちろんありますが、「人とかぶらない色がいい」という方は、暖色系の赤やピンク、黄色、紫、緑などを着てみてはいかがでしょうか。

浴衣のかぶらない色は?

◆猛暑だった2018年は白地の比率が増加

 当社が発行する着物の業界誌「ステータスマーケティング」では、毎年浴衣の色別調査を実施しています。京都の祇園祭りを中心に、各地のイベントや街で実際に着用されている浴衣の色や傾向をステータスマーケティング9月号に掲載。酷暑だった2018年は、白地の浴衣が増えたようです。紺地とブルー系を合わせた数字が白地とほぼ同数、白地と紺・ブルー系で全体の約7割を占めます。白地と紺地(ブルー含む)は浴衣らしい地色で、涼しげに感じる色目。夏場の暑い時期は、こうした寒色系の色が人気です。

 マルチカラーや派手な柄物は2017年より減少し、浴衣らしい涼しげな装いが戻ってきました。着こなしも、シンプルでそれほど凝ったものも少なかったように感じます。そのなかで、夏きものを凛と着こなした年配女性の装いをおしゃれに感じました。

明治時代に入り、洋服が一般に普及するまでは、日本人の着るものであった着物や浴衣。「着るもの」、「衣服」として長く根付いていたので、様々な地域のお祭りやイベントなどと密接に関係しています。

◆地域による浴衣を着る時期の違い

 例えば、東京浅草で開かれる浅草神社の例大祭である「三社祭」。こちらは5月中旬に毎年開催され、地元ではこのお祭りをもって、浴衣解禁とされています。

 また広島市の圓隆寺(えんりゅうじ)の総鎮守である「稲荷大明神」のお祭りである「とうかさん大祭」は6月の初旬に行われており、こちらの大祭をもって浴衣解禁と考えられています。特に「三社祭」と「とうかさん」は比較的浴衣が早く着られる祭りであるため、浴衣市場の指標としても考えられています。

 また9月や10月に花火大会が開催されている地域も多く、その時期に浴衣を着ていく事が慣例となっているところもあります。様々な地域のお祭りごとやイベントがあるので、時期にこだわらず自由に着物を楽しめば良いと考えています。一般的には「7月から8月ごろが浴衣と時期」と言われていますが、あくまでただの指標です。全国一律のルールがあるわけではございません。例えば、北海道と沖縄は気温がまったく違うので、着るものを一律に規制するのには無理があります。ご興味ございましたら、下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:浴衣の時期とマナー:朝・昼から着ても問題ありません

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