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小千谷縮、麻着物、綿着物、浴衣の洗い方

小千谷縮(おぢやちぢみ)を洗ってみました。綿、麻、合繊(ポリ系)、浴衣などの普段着、おしゃれ着物に使える洗い方をご紹介します。

ただし、色落ち、風合いなどがすごく気になる高価なもの、またはひどい汚れなど不安がある方は、自分で無理せずに、専門家に依頼、相談してください。ひどい汚れがなくて、汗をかいた時などの洗い方として参考になれば幸いです!

最近では暑い日が多く、5月に入れば、全国各地で30℃を超える日もあります。

そんな時には、単衣(ひとえ)など涼しい着物を着たくなりますね。そういった暑いときには、麻の着物や木綿の着物、合繊(ポリ系)の洗えて涼しい着物が重宝します。「単衣は6月から」という意見も聞きますが、どうしても行かなくてはならない格式の高い儀式などを除けば、暑い日の普段着は4月下旬から5月ごろに単衣を着ても問題はありません。気候、気温に合わせて快適なお着物を着てください。

【小千谷縮(おぢやちぢみ)とは?】

新潟県小千谷地方周辺で古くから生産されている麻の縮織物です。夏の着物として人気があり、越後上布(えちごじょうふ)とともに1955年(昭和30年)に重要無形文化財に指定されました。麻織物の特徴としては、通気性が良く、清涼感があります。夏場用の襦袢、浴衣などにも好んで利用されます。

小千谷縮(おぢやちぢみ)の手洗いの仕方(麻、綿、合繊の着物、浴衣なども同様です)

※洗濯機でも洗えます。ただ、手洗いの方がより着物に優しいです。洗濯機の洗い方はこちら

1、型崩れを起こさないように、しっかりと畳んで(折り目のついた所で畳みたんすにしまっている状態)押し洗いで優しく洗うと、色合いや型を崩さずに済みます。この際、洗剤は少なめにしておくとよいでしょう。入れ過ぎはよくありません。たたんだ状態で優しく押すように洗ってあげると、素材を痛めず色落ちも最小限度で済みます。2~3回優しく押し洗いを行ってから、すすぎを行い洗剤を洗い落としましょう(泡が消える程度まで優しく洗ってあげてください)。

2、着物の型を崩さないように洗剤用のりも使えます。(洗濯のりは好みです。なくても問題ありません)

着物には型があり、型崩れを起こすと綺麗に着にくくなりますし、たたむのにも手間がかかります。スーパーなどで売っている洗剤用のりを買ってのりを含ませると乾いた後にびしっと形が整い、形状を維持してくれます。

洗剤用のりは高いものではありません。100円程度のものです。のりの袋に説明が書いてあるのでその指示に従ってください。「平安のり」でしたら、のり150gに対して4倍の水600gです。600gの水に150gののりを入れて、かたよりがないように、よくかきまぜて、のりを溶かしてください。のりが溶けた水に着物をつけて、まんべんなく全体にのりが馴染むように押し洗いをしてください。最後に少し水を切りますが、絞る必要はありません。余分な水を切る程度で十分です。

3、物干しざおに干しましょう(型崩れしないように)

型崩れしないように物干し竿になどにさして干しましょう。

色落ちなどの危険性を考えると陰干ししておくことをお勧めします。日なたに干しても特に問題はありませんが、色合い、風合いの変化が気になる方は陰干しが無難です。夏場はすぐに乾きますので、乾いたら早めに取り込んでください。干しっぱなしはお勧めできません。のりを使って洗った場合は、型をつけておくチャンスですので、折り目に合わせて形をしっかり整える。そして襟なども倒れたままにしておくともったいないのでしっかりえりを立てておきましょう。乾いた時に、のりも効いてびしっと立ってくれます。また裏返して干しておけば、表地に日光がかからないので日焼けが避けられます。

4、乾いて取りこんでから

乾いた後は、折り目に合わせてきちんとたたんでください。のりを使っている場合は、しっかり形が残っています。この形を残すために、たたんだ後はふとんの下にたたんだ状態で入れておくと、型がきっちり残ります。形を残した状態で上からおもりを乗せているような感じですね。寝ぞう悪い方はやめておいたほうがいいかもしれませんが・・・

◆終わりに

色々な洗い方がありますので、これが絶対に正しい!というものではありません。最近では「洗える着物」もあり、ネットに入れて洗濯機で洗っても問題ない素材(綿、麻、ポリ系)のものも増えています。比較的丁寧な洗い方の一つだと思ってください。快適な着物生活のお役に立てれば幸いです。

また、時々「浴衣は昼間から着るモノではない」、とか「7~8月から着るモノだ」という方がたまにおられますが厳密に言いますとそんなことは、ございません。フォーマルな式典や冠婚葬祭などの行事以外は、いつでも自由に着ていいものです。自由に楽しんでください。この問題にご興味がある方は、「浴衣の時期とマナー:朝・昼から着ても問題ありません」 をご覧ください。


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