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出張着付け・着付け教室「着つけヒラリ」インタビュー

自由な時間/ペースで個人レッスンの要望に応える
出張着付け・着付け教室「着つけ ヒラリ」(京都市)
代表 平田梨沙 氏

平田代表が「着つけヒラリ」を立ち上げたのは、5年ほど前。「好きな時間・好きなペースで着つけを学べる」という個人レッスンの需要に応えている。ネット集客、口コミが主体となる。近年のお客様の嗜好の変化や、ライフスタイルの変化も含めて、平田代表にお話を伺った。

着付け教室「着つけヒラリ」

◆「こういう着付け教室があったらいいな」
 「着付けの仕事をはじめたきっかけは、着物を着る事が楽しくて、友達と一緒に着物で出かけたかったからです。その時には、着物を自分で着る事の出来る友達がいなかったので、私が着付けをしてあげて、一緒に出かけていました。
 『着つけヒラリ』をはじめて6年目になりますが、今では口コミ、ネットからお客様が来てくださいます。忙しい方が多いので、空いた時間に、希望の頻度で、自分が学びたいことをマンツーマンで学ぶことができる、とお客様に評価を頂いています」と平田代表は語る。

◆お客様の要望にピンポイントで応える
 「一般的な着付け教室では、初級クラスから入らなければならず、『とび級ができない、カリキュラムに従う必要がある』などの制約がある事が多いです。『なんとなく着られるけれど、もっとうまくなりたい』という方や、『袋帯だけを練習したい』という方に対しても自由にカリキュラムを設定できる・気軽に質問できることが、マンツーマンレッスンの魅力です。
また、出張着付けでの繁忙期は、年始や卒業式・入学式の多い3~4月や、秋から冬、結婚式・茶会などでの着付けが多いです」。

◆お客様の着物に対する変化
 「2000年ごろから、アンティーク着物やリサイクル着物が、着物ファンを中心に受け入れられていきました。当時、私は学生でしたが、着物はとても高い物というイメージがありました。着物にブーツを合わせるコーディネートも今では比較的見受けられますが、このころから登場してきたように思います。個性的なファッションを好む女子高校生や大学生がこうした流行を作っていたように思います。
 今では、お母様、おばあさま、親戚の方からもらった着物を着る方が増えています。こうした家族や親族からもらった着物を着る事は、ひとつのステータスになりつつあり、受け入れられています。ただ、半衿などの小物をネットなどで購入して今風にアレンジする事でコーディネーションを楽しむ方が多いですね」と平田代表。
 「お客様の中にも、ネット通販を利用する方が多いです。楽天、メルカリ、ヤフーオークション、ヤフーショッピングなどをよく耳にします。お客様からは『サイズ(S/M/Lなど)が書いていないと、サイズが分からないので思い切って購入できない』とおっしゃることがあります。ご自身でよく合う着物のサイズや丈をしっかり把握できていない方も多いです。
そういう時は、お客様の丈やサイズを測ってあげて、『これくらいのサイズだったら合いますよ』と伝えるようにしています。お客様の『着てみたい』という要望にこたえていきたいからです」と平田代表は語った。

 一人一人の着物を着る際の理由は様々で、学びたい点も個人によって異なる。着物への知識も千差万別である。こうした一人一人の細やかな要望にできるだけ沿って対応していきたいと平田代表は語ってくれた。

出張着付け・着付け教室 着つけヒラリ(京都市)
Mail:info@hirari-kitsuke.net
https://hirari-kitsuke.net/

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