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着物レンタルが好調、観光客利用増、インスタ映えが人気

着物街着レンタルがますます盛況―京都の金剛寺(八坂庚申堂)のカラフルなお寺が人気スポットに―

着物レンタル市場は好調である。一時、着物業界内では、飽和状態ともささやかれていたが、好調な海外観光客推移もあり、着物レンタル店は増加の傾向である。また日本人観光客の利用も増えており、シーズン時には着物レンタル店利用者の7割が日本人観光客となる所も多い。若い女性が着物を着て、インスタ映えするスポットで撮影を行う。

その中でも新規出店の多い祇園の様子を取材した。

◆京都市観光客数概要
・平成28年の京都市年間観光客数は、延べ5,522万人(対前年比97.1%)。京都府観光客数は、8,741万人。観光消費額は1兆1447億円。
・京都市観光消費額は、初めて1兆円を突破し、1兆862億円に。日本人観光客の一人当たり観光消費額単価は2,500円増。
・海外の旅行紹介誌「トラベル・アンド・レジャー誌」5年連続ベスト10入り。
・平成28年京都市の外国人延宿泊者数調査では、318万4,801人となった。
・中国・台湾・香港・韓国など中華圏・アジア圏からの観光客が約6割を占める。

◆日本人の利用も増大、手ごろな価格が好評、「インスタ映え」

日本人の利用率が高まるときは、3月ごろ、浴衣の時期、秋口頃。学校の休みの時期や卒業旅行、修学旅行などのほか、着物でも動きやすい季節柄快適な時期に増加する。その中でも健闘している店舗は、ウェブでの予約客が大半を占める。ネットでの存在感、SEO対策などが重要な施策となる。

<年齢層とインスタ映え>
利用者の多くは10~30代の若い女性。ウェブを通して来店する。また多くのお客の目的は、「着物」という「かわいい」ツールを通してSNS、特にインスタグラムで写真を撮って、アップするという事を楽しむ。従って、写真映えする観光スポットの存在も重要となる。またそうしたスポットを積極的に紹介していく事も重要である。

<インスタグラムの#八坂庚申堂の投稿件数は103,718件>
若い女性の中で流行しているSNS「インスタグラム」の#(ハッシュタグ)「八坂庚申堂」には、12万件以上の投稿がされている。これは消費者、エンドユーザーの投稿が多いが、こうした人気スポットに人が集まり、3月の平日(火曜日)に取材に行った際には、現地には着物姿の若い男女が200名以上並び、思い思いにスマホで写真を撮っていた。八坂庚申堂近くの着物レンタル店「京越祇園本店」では、この日のウェブだけで130名の予約があった。当日の飛び込み客も多いという。
多くの若い人が着物姿でたくさん集まる姿は、着物業界に関わる人間として、とても嬉しい光景であったし、こうした流れを作ってくださった着物レンタルショップの皆様に敬意を表する。そして、こうした口コミの相乗効果が、多くの人を集めるようになっている。

<終わりに>
もちろん、こうした現象は昔からあったものではない。10年以上の月日を経て、着物レンタルショップを運営される会社・企業の一つ一つの努力が、少しずつ認知され、店舗も増え、多くのエンドユーザーに受け入れられるようになった。
最近では、京都の嵐山にも着物レンタルショップが増え、嵐山でも着物姿の観光客が増え始めている。こうした地道な努力が、今の流行を作り上げているのである。
もちろん、京都だけではなく、浅草、川越、鎌倉、金沢、大阪、福岡でも着物レンタルショップは、増加傾向にある。店舗が増え、エンドユーザーの選択肢が増え、着物の似合う観光地、場所が発見されていく中で、流行が形成されていくのではないだろうか。お客様に喜んでもらうための努力・工夫がますます必要になっていると感じる

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