成人式20歳実施を74%の10代が希望:10代の意識調査
成人式をいつ実施するのか?という問題は、対象年齢の若者、着物業界にとって大きな問題である。民法改正により2022年以降、成人年齢が18歳に引き下げられてから、成人式の実施時期に注目が集まっている。
そのような中、日本財団は「日本財団『18歳意識調査』成人式について」を実施した。(調査対象:全国17~19歳男女、回答数:800)
結果、74%がこれまでと同じように20歳での実施を希望している事が分かった。
そんな中、「成人式」という名称の課題に関しては、多くの地方自治体で「はたちのつどい」という表現が使われるようになってきている。
<10代の意識>
◆全体の70.6%が「成人式に出席したい」と前向きな回答を行っている。(男性:69.3%、女性:72.0%)
◆全体の69.8%が、「公式行事として成人式は必要」と回答している。
◆「成人式に出席したい」と回答した人は、85.1%が公式行事として必要と回答している。
◆全体の72.1%が「成人式の主催は自治体がふさわしい」と考えている。
◆「成人式」開催の希望年齢を二十歳と回答した理由
・「受験と重なる時期だから」
・「18歳開催だと、成人式に合わせてお酒を飲んだり、たばこを吸ったりできないから」
・「就職の時期に重なるから」
成人式に出席したい理由として下記のようなものがある。
・「同級生に会えるから」(最多:66.4%)
・「成人式で祝う事で人生の節目としたいから」(54.3%)
・「着物・振袖を着る事が出来るから」(32.6%)
<考察>
多くの若者が、成人式を「嬉しい祝い事であり、参加したい」と好意的にとらえてくれている。また弊社の調査においても、2022年以降の成人式の式典に関しても「20歳のままで継続してほしい」との声が多い。
特に保護者からは
・「受験と重なるので出られなくなる」・「大学の入学金など出費が重なる」
などの意見がある。
現段階では、神奈川県逗子市、京都市、高松市、成人式発祥の地である蕨市などが、従来通りの20歳での式典の継続を表明している。
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