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きものサミットin京都2018:次世代が誇れる着物産業へ

きものサミットin京都 2018 開催
―次世代が誇れる産業へ―
きものサミットin京都2018開催委員会

9月5日、きものサミットin京都2018がホテルグランヴィア京都(京都市下京区)にて開催された。着物業界関係者400名以上が集まった。また、5点にまとめられたサミット宣言が提言された。

サミット宣言
1、 和装の持続的発展のための商慣行のあり方

私たちは、きものに関わる川上から川中、川下に至る生産、流通のサプライチェーンの一員としての自覚を持ち、全ての人々が誇りを持って働き続けられるよう、かつ、消費者にとって安全・安心な市場が維持できるよう、商慣行の改善に真摯に取り組み、対処していく。

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2、 東京オリンピック・パラリンピックに向けた取組

東京オリパラを日本のオリパラととらえ、全国各地それぞれで「きもの文化」の発信・再考の機会とするとともに、大会の中に「きもの文化」が取り入れられることを要望する。

3、 きものの日の取組

11月1日から11月15日のきものの日までを「きものウィーク」とし、一人でも多くの方に「きもの文化」に親しんで頂けるよう、全国の各地域で、きもの着用機会づくりの取組を行う。

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4、 成人式への対応
成人式は、大人としての自覚を持つことを促す人生の大きな儀式の一つである。成人年齢が引き下げられても、きもの文化を保護・継承するため、20歳での継続開催を希望することを業界全体で共有する。

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5、 和装(きもの文化)のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取組
和装(きもの文化)の保護・継承、発展に向けた活動を展開し、ユネスコ無形文化遺産の登録を目指す。


和装の持続的発展のための商慣行のあり方については、川上、川中、川下が一堂に会し、合意に至った点が、これまでになかった事。
また産地の職人の高齢化が進み、大島ではあと2年で平均年齢が80歳になると考えられている。着物産業全体が一つのサプライチェーンとして、自由競争の減速を維持しながら、互いの役割分担を合理的に形成する事が必要と討論された。
また成人式への対応に関しては、民法改正後も「20歳のお祝い事」として開催する事の意義を、全国市町村首長、議会、教育委員会に要望提案していく事を、奥山功成人式担当部会部会長は発表した。また神奈川県逗子市役所がいち早く、民法改正後も「20歳を祝う成人の集い」として、対象年齢を20歳とし、20歳で式典を行う事をホームページ上で表明したことなども発表された。門川京都市市長は、挨拶にて「民法改正後も20歳に行われる式典になるように、一同協力して取り組んでいきたい」と語った。

野瀬兼治郎実行委員長は、記者会見にて
「川上、川中、川下が一堂に会して、業界の構造的な課題・問題について話し合えたことは、これまでになかった事です。業界においても世代交代が進んでおり、将来に向けた課題解決の機運が高まっている事の証でもあります。一つ一つの問題をこれから改善していく契機にしていきたい。そして次世代が自信と誇りを持って働くことのできる産業へとしていきたいと考えています」と語った。

アトラクションでは、京都聖母学院小学校合唱団が、着物姿で美しい合唱を披露してくれた。

サミット開催後の交流会では、多くの来場者が着物産業の在り方、未来について語った。

主催:きものサミットin京都2018開催委員会
共催:京都商工会議所、公益財団法人京都和装産業振興財団
後援:経済産業省、京都府、京都市 他
協力:文化庁 地域文化創生本部


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