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着物を着る人の割合は?およそ0.7%~2%

普段生活していて着物を着ている人を見る事は珍しい。実際にどれくらいの割合で着物を着ているのだろうか?

おおよその概数を把握するために、2022年4月に東京、新宿、横浜、埼玉県蕨市、京都、大阪にて調査を行った。各駅にておおよそ男性150名女性150名、合計300名を計測し、着物を着ている人の比率を調査した。

着物グループ

着物グループat新宿御苑

◆要旨:東京駅、新宿駅、蕨駅、横浜駅、京都~四条駅、大阪駅で着物を着る方を計測。
①駅周辺で着物を着られる方 0.7%。女性だけの比率 1.3%。
②着物業界誌を発行する筆者が会った方を含めた比率 2%。女性だけの比率 4.0%

①駅を中心として着物を着ている人を計測(各駅とも300名を計測、男女50%ずつ、6か所合計で1,800名)

着物(男) 着物(女)
東京駅 0 1 0.3%
新宿駅 0 7 2.3%
蕨駅(埼玉県) 0 0 0.0%
横浜駅 0 1 0.3%
京都~四条駅 1 3 1.3%
大阪駅 0 0 0.0%
合計 1 12 0.7%

◆1,800人測定して着物を着ている男性は1人

男女を問わず集計すると、約0.7%となった。京都では、着物をレンタルして歩くカップルや女性の方が比較的よく見る。今回も1組のカップルを見かけた。男性は京都の1人だけとなった。

また筆者は、呉服店の経営計画発表会の取材や着物グループの集まりに参加するために、東京に取材に行っていたため、そうした方を加え集計しなおすと2%となった。

②筆者が呉服店経営発表会や、着物グループの会であった方を加算した場合

  着物(男) 着物(女)
東京駅 0 1 0.3%
新宿駅 0 18 6.0%
蕨駅(埼玉県) 4 8 4.0%
横浜駅 0 1 0.3%
京都~四条駅 1 3 1.3%
大阪駅 0 0 0.0%
合計 5 31 2.0%

新宿では、フェイスブックの公開グループ「着物-きものー」グループの方と昼食会を行った。「着物-きものー」グループは、筆者の松尾が管理人をしている。現在は3.6万人の方が参加してくださり、着物の公開グループとしては、最大規模である。

蕨(わらび)では、呉服店の経営計画発表会を取材した。

フェイスブック「着物-きもの-」グループが3.5万人に

③女性の着物比率(女性900名)

着物(女)
東京駅 1 0.3%
新宿駅 18 6.0%
蕨駅(埼玉県) 8 2.7%
横浜駅 1 0.3%
京都~四条駅 3 1.0%
大阪駅 0 0.0%
合計 31 4.0%

駅周辺で見られる女性の着物の着用比率は1.3%。筆者が会った方を含めれば4.0%となった。

以上をまとめると

1,駅周辺を観測した着物の着用比率は0.7~1.3%程度。

2,着物に係る筆者の出会った方を含めると2~4%となった。

リアルな計測データとしてご参考になれば幸いである。

筆者:松尾俊亮

きものと宝飾社では、着物業界誌「ステータスマーケティング」を作成するにあたり、様々な着物業界に係るデータを作成・収集・調査を行っている。関連記事もご高覧頂ければ幸いである。

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