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PROJECT YOU禅開催:SNSの活用

PROJECT YOU禅(プロジェクトユウゼン)開催
Culbhouse発!革新的なドキュメンタリープロジェクト

PROJECT YOU禅

2021年2月にスタートした音声SNS【Culbhouse】で知り合った下村正美・鈴木悠美子・や万本遊幾の3名の仲間が立ち上がり「日本の工芸を継承して次の世代に引き継ぐ」想いを形に、このプロジェクト“PROJECT YOU禅”をスタートさせた。そのイベントが12月11日jicca561(京都下京区)にて開催された。

PROJECT YOU禅

◆SNSを活用して密なコミュニケーションを取る
彩密友禅作家のや万本遊幾氏は、「Culbhouseがきっかけで知り合いになった皆様と、このプロジェクトを立ち上げました。誂えで作るご提案をしていければと考えています。あつらえは、着る方⇒ご紹介者⇒製作者と伝言ゲームのような形となり、想いや情報が伝わりにくい点があります。直接話し合うSNSの機能を活用すれば、誂え・別注も比較的分かりやすくコミュニケーションが取れる、というメリットがあります。製作者は、反物や仮絵羽で製品と離れることが多く、誰がお買い上げくださったのか、わからないことが多いです。こうしたデメリットを解消できるのではないか、と考えています。」と語った。

◆ギャラリートーク:や万本遊幾×加藤弥生×スタイルアドバイザー 深谷記子
ギャラリートークもあわせて開催された。
・自分であつらえを作りたい、という消費者の方もいらっしゃる。
・着物は着るものなので、着た姿が完成形
・着物が主役なのではなく、着る方が主役。着る方が素敵に見えるように製作する

など様々な発表が行われた。モデルの仕事されている深谷記子氏は、「モデルとしては、お客様の要望通りに着るのがモデルの仕事です。CMやポスターが素敵に映ればよいのです。またお客様が何を求めているのかを考える必要があります。」と語った。

◆帯講座
帯の仕立て士である西尾好弘氏による帯講座も開催された。
「帯の仕立てで注意する事は、中心の柄の位置のずらし方です。反物の状態できれいに見られる柄も少しずれると印象が変わります。中心をずらすことで、余白を大きめに作ったり消したりすることで、印象を整えます。イメージ通りに仕立ててお渡ししたいと考えております。」と語った。
また帯芯にも様々なメーカーのものを合わせるとおおよそ百種類以上あり、木綿の帯芯が一般的。日本舞踊には割と堅めの芯が好まれ、西陣織はおおよそ織物自体にこしがあることなどが伝えられた。

帯講座

着付講師の鈴木悠美子氏は、「より多くの方に着物を楽しんで頂くためには、世代を超えて、若い方にも情報を発信していく必要がございます。着物の素晴らしさや魅力をより多くの方に伝えていきたいと考えています。」と語った。
当日は多くの方が来場し、プレゼント発表がおこなれるなど活気のあるイベントとなった。新しく始まったプロジェクト。詳細は下記より。

PROJECT YOU禅

なお、この記事はステータスマーケティング2月号にも掲載されている。

筆者:松尾俊亮

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