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GINZA和貴、東急プラザ銀座にリニューアルオープン

 着物のたちばなグループ(松本亮治社長)は、2019年3月に、GINZA和貴を東急プラザ銀座6階にリニューアルオープン。GINZA和貴、菅野広司店長にお話を伺った。

◆東急プラザ銀座出店の意義
 「東急プラザ銀座の6階は日本の目利き力、繊細さ、職人技をテーマにした本物志向の“Find Japan Market”と呼ばれるフロアです。このようなテーマあるフロアに呉服店として出店する事で、日本のルーツとも言える卓越した染織技術を、より多くのお客様に伝えていきたいと考えております。
国画会、日本工芸会や、全国のフリーで活躍する職人、作家にスポットを当て、こうした技術や作り手の想いをしっかり解説できる専門性の高い店舗にしてまいります」と菅野店長は語る。

◆銀座の特徴や傾向:男性客の増加
 「銀座では、一般呉服よりも作家物の作品に人気が集まる特徴がございます。当店では多くの作家の作品を扱います。一例ですが、佐々木苑子、築城則子、青戸柚美江などの作家さんの作品が、お客様に好評をいただいております。
 ただ、もちろん単に置いておくだけでは、ご購入にはつながりません。こうした作家の技術や、その作品に対する想いを、しっかりお客様に解説し伝える事が必要になってきます。
 もうひとつの特徴としては、男性のお客様が増えています。着物を楽しむ会では、1/3弱が男性の場合もございます。関東では、男性の着物客が増えてきています。近い将来には、男の着物塾などのイベントを強化し、男性のお客様にも、より楽しんで頂けるような仕組みを構築していきたいと考えております」

◆30~60代の女性が集まる
 「前結びきもの学院GINZA和貴教室があり、多くの着物に興味を持った方が、学びに来てくださいます。また30代の働く女性にも利用して頂いております。こうしたファッションに敏感な若い世代に、着物の魅力を発信していく必要がございます。その意味で着付け教室は非常に重要になってきます。
 若いお客様でも、正確に着物の技法や作家の想いを知って頂ければ、良質な作品をご購入下さいます。ワンランク上の作品の魅力を知って頂くためには、作り手の想いを伝える事がとても重要になってきます」

◆店の展開方法:作家にスポットを当てる
 「作家の技術や思い、そして優れた作品をご紹介する事をGINZA和貴の柱としています。
月によって異なる事もありますが、メインとなる1本の催事と、2本の展示企画を中心に考えています。例えば、
・月初に、作家を中心に産地や技法など1つのテーマに絞ったメイン催事
・月中は、現役の人気作家その人を掘り下げて紹介する企画
・月末は、一時代を築いた物故作家の一流の技巧が凝らされた作品を紹介する企画
 これらを既存のお客様を招待するとともに、東急プラザ銀座に訪れて下さったお客様にも紹介してまいります。
 また着物を楽しむ会は約2か月に1度のペースで開催し、まずお客様に楽しんで頂きます。そのうえで、着用コードを定める事で、自然と着物の格やTPOをお客様に知って頂くと共に、教養や娯楽を取り込みながら、日本文化を知って頂く場にしていきたいと考えております」と菅野店長は語った。

GINZA和貴のホームページはこちら

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