着物リメイク相談会をしませんか?「のの井 夢工房」
「着物リメイク相談会をしませんか?」:休眠客、新規顧客向けの企画としても有効
和布創作服工房 のの井 夢工房
代表 西川 ミサ子 氏
創業以来30有余年、和布婦人服創作工房として和の洋服を創作してきた「のの井夢工房」。SDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれ、着物のリメイクにも注目が集まる中、長年実績を積んできたのの井夢工房が「着物リメイク相談会」を提案する。西川ミサ子代表にお話を伺った。
長年オートクチュール(高級縫製・高級仕立服)で経験を積んだスタッフが、お客様の大切な着物や、ご家族の思い出の着物を洋服にリメイクしてきた。高い縫製技術は目を見張るものがある。
紗の着物4反相当の生地にバイアス(斜めに裁断された生地)をかけ、紗をテープ状にして編み込んだ網代編み(あじろあみ)の夏コートは、写真では伝わりづらいがまさに逸品である。非常に高い技術力の証である。こうした高い網代編みの技術を持つ竹内篤子氏は、「こうした網代編みの為に6回ほど紗の生地を重ね、製作日数は3か月程度かかります。」という。
◆西川代表の着物リメイクのきっかけ:パッチワークの原点
「私は着物が大好きですし、私の母も着物がとても好きでたくさんの着物を持っておりました。着物リメイクを始めたきっかけは、母が病気になった時です。着物を着ることができなくなりましたが、捨てるのはもったいないと考え、着物のリメイク品を作り出すようになりました。私は長く縫製の経験を積んでまいりましたが、リメイクや端切れを使った衣装の歴史は長く、襤褸(らんる)とも呼ばれます。これは昔貧しい時代に、お布施を出せない貧しい人々が、行脚に来たお坊様にせめてものお布施として提供した布から生まれました。お坊様が寒さをしのぐために、袈裟などにこうした布を縫い付けた。これがパッチワークの原点です。私はこうしたパッチワークの起源や、使われなくなってしまった生地を、大切に再生したい。そしてそのために必要な縫製技術を残していきたいと考えています。」と西川代表は語った。
◆着物リメイクをされたお客様の声:休眠客の掘り起こし、新規顧客にも有効
「長年、着物リメイクを行ってきましたが、お客様が直接持ち込まれた着物のリメイク依頼が多いです。持ち込まれる着物は、大島紬や絣などが多く、お客様の声としては、『母が亡くなり、着られなくなった着物を色々処分したが、この着物だけは思い出もあり残しておいた。着物を着られないので、リメイクしてほしい。』という要望や、『自分も着物が好きで色々持っているが、健康や年齢の問題もあるので、なかなか着物が着られない。この着物はお気に入りなので、洋服にしたい』という要望です。こうしたお客様のご要望にお応えして、着物リメイクのご相談会をさせて頂ければ、と考えています。休眠顧客や新規顧客へのご提案にも有効です。」と西川代表は語る。
◆「着物リメイク相談会」の概略
・どういった作品があるのかご確認いただくためにサンプル品を20点程度お送りしてご確認いただくこともできます。
・お電話などでお問合せいただければ、詳細をご説明いたします。
・1点もののオリジナル作品や、着物を預かって仕立てる別注ももちろん可能です。
・一点もののオリジナル作品は多数ございます。
・リメイク代金:おおよそ5~18万円、オリジナル商品:5~80万円。
・お客様対応可能な専属スタッフも数名在籍しております。
お問い合わせは下記より。
のの井 夢工房
住所:大阪府堺市南区野々井 116-4
TEL:072-273-6587 (担当:上田、西川)
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