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宝絹展が開催:着物に必要なまゆの量

蚕糸・絹業提携グループ全国連絡協議会は、9月2~6日まで、西陣織会館にて「純国産 宝絹展」を開催した。

西陣織は応仁の乱を機に「西陣」と称されて今年で550年を迎える。その西陣において純国産絹の魅力を伝える「純国産宝絹展」が開催された。
田中種株式会社の田中社長は

「日本の養蚕農家が昨年は380件と、日本の養蚕が途絶えつつあります。純国産絹糸は総需要量の1%以下となっていますが、日本の絹糸を絶やさぬよう、手袋、布団などの様々なものに活用して提案しております」と語る。また蚕の吐く糸(繭糸)は1,300~1,500mもあり、どれほど力強く引き伸ばしても、簡単に切れることがない。実際に絹糸を手で引き延ばして実演してくれた。

着物一反分をつくるために必要な繭(まゆ)の数は約2,600粒。蚕に繭を作ってもらう。繭は重さにして約4.9kg必要であることが、実際に繭を展示して説明された。

繭(まゆ)の必要量:約4.9kg⇒生糸の量:約900g⇒絹織物:約680g(制作、加工工程でロスあり)

山梨県産の絹糸「甲斐絹(かいき)」を再生させた㈱甲斐絹座の前田社長は、絹を使った傘を出展。カーボンファイバーを使用した軽くておしゃれな傘が注目を集めた。また会場内には生きた蚕も展示。

蚕の主食は桑の葉であり、寿命はおよそ50日間。非常に儚い命である。ただ、近年では品種改良が進み様々な蚕がいる。

「蚕は約1,500種いて、種類によってキャベツやリンゴを食べる蚕もいます。遺伝子工学で研究が進んでいます」と関係者は語った。黄色やオレンジ色など様々な繭が展示された。

蚕糸・絹業提携グループ全国連絡協議会
住所:東京都中央区日本橋人形町3-5-4 MS-2ビル6F
TEL:03-5642-6527


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