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小学校卒業式での袴が人気:2年で2.4倍に

小学校卒業式で袴を利用する人が増えていて人気を集めている。一部のメディアでは、「華美になりすぎてよろしくない」、「裾を踏んでこけた」などのトラブルが喧伝されているが果たして本当にそうだろうか?実際の参加者の親御さんはどのように思っているのだろうか?

京都丸紅株式会社 (本社:京都市)のレンタルきもの部では小学校卒業式での袴需要について、様々なエリアの中学1年生、3年生(2015年と2017年の小学校卒業生)の母親8,000名に対してアンケート調査を行った。
その結果、袴需要はこの2年間で大幅(約2.4倍)に伸びていた。(2015年と2017年卒業式の2年の比較)

そして卒業式出席者全体の約8割弱が袴姿を、好意をもって受け止めている。着用者となる現在小学校6年生の総数は100万人、その半数である女子50万人の12.7%が袴を着用するとして、その市場規模はおよそ7万人。着物市場の将来に向けて、決して小さな数字ではない。

今回の記事は、1~5のパートに分かれている。参考になれば幸いである。

1、小学校卒業式での袴シェア比率

全体では、約2.4倍。女子の袴の着用率は、およそ2.4倍、男子の着用率も約2倍と増えている事が分かる。2年間でこうした和装体験を楽しんでみたいという方が増えている。

 

2、袴に対する参加者の意見:出席者全体の77%が、「(ルールを設ければ)袴を着ても良い」と回答

では、袴に対する出席者の意見はどのようなものであるか?こちらも好意的なアンケート結果が出ている。

出席者全体では、77%が、「ルールを設ければ袴を着ても良いと思う」と回答。

袴を着て出席した方は、93%が、「ルールを設ければ袴を着ても良いと思う」と回答。

洋服などで出席した方は、63%が、「ルールを設ければ袴を着ても良いと思う」と回答。

おおよそ、参加者の方は好意的に袴の着用を受け入れている。全体として皆さん冷静で日本の「着るもの」である着物、和装、袴に関しては理解を示している事がうかがえる。

3、袴で参加した方の満足度:体験者の97%が満足している

実際に袴で参加された方の感想はどうだったのか?結果として、参加者の97%が満足している。

また周りの人に勧めてみたいか?というアンケートに関しては、60%以上の方が勧めたいとしている。

実際に経験された方は予想以上に、袴での卒業式を楽しみ満足している。よい思い出にもなる体験となる。

4、着付けをした場所は?:35%が「自宅」と回答

「女子の袴を着用した場所はどこですか?」という質問に対し、およそ55%が、「貸衣装店」、「美容院」と回答している。そして35%以上の方が「自宅」と答えている。

ユーチューブなどの動画で着付け方を見ながら、お子様に着付けをしている方が増えている。実際に袴の着付け方などの動画はたくさんSNS上に上がっているし、見ながらでも着付けが出来る事を示している。それほど難しいものではないのだ。

5、卒業式当日に起こったトラブルに関して

当日の着崩れ、トイレ、体調の不具合、転んだ等の問題に関してはどれも7割の方が「特に問題がなかった」と回答している。確かにこうした問題は、着慣れていない面もあるので、3割の方が不便に感じていたようだ。

ただ、袴着用者の満足度が97%を記録しているので、「多少は不便さを感じたが、満足した」という感想が正直な所であろう。

今回の調査を実施した京都丸紅株式会社の担当者は、「成人式の振袖も文化として、初めの頃はあまりなじみがな買ったのですが、参加者が喜んで下さって、徐々に定着してきました。大学の卒業式の袴も同様です。小学校の卒業式の袴の問題も、一部ニュースで取り上げられてますが、実際の参加者の満足な声を聞いて嬉しく感じました。またこうした袴を着用して喜んで下さったエンドユーザーの声を広く伝えたいと思い、こうしたアンケート調査を実施いたしました」と語った。

京都丸紅株式会社ホームページ


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