お知らせ

呉服業界の最新情報をお届けいたします。

岐阜『呉服のウメショウ』 梅田一志社長 インタビュー

美しい装いを通じて地域社会に貢献しよう
株式会社ウメショウ
代表取締役社長 梅田 一志 氏

 6月に、岐阜県の着物専門店、株式会社ウメショウ、3代目代表取締役に就任した梅田一志氏。今年で創業70周年を迎える。お客様との信頼関係を大切にし、待つだけではない攻める経営を通して「美しい装いを通じて地域社会に貢献しよう」という理念を果たしていく。梅田社長にお話を伺った。

 「コロナ禍での大変な時期に社長に就任いたしましたが、厳しい中でも頑張っていくしかないと考えております」と梅田社長は語る。

◆美しい装いを通じて地域社会に貢献しよう
 「地域社会への取組としては、一例ですが昨年の地元の花火大会で『ゆかた110番』という形で、ゆかたの着崩れのお直しなどをさせて頂きました。襟を左右逆に間違えている方や着崩れのお直しをさせて頂くなど、大変お客様に喜んでいただけました。今年は残念ながら花火大会は中止となりましたが、花火大会の実行委員会からも『今後は運営にも関わって頂きたい』との要請を頂きました。少しでもお役に立てましたら幸いです。
 そして『家族の絆づくり』をテーマにフォーマル、セミフォーマルの着物の装いを通して、感動し、感謝できる式事の着物文化を普及していきたいと考えています。振袖のロケ撮影では、岐阜公園に家族で集まってもらいます。お嬢様が主人公となり、公園でモデルのようにふるまって頂き、家族の皆様と一緒に楽しんで頂きます。当社では、ご家族のお写真がとても多いのが特徴です
 またグループ企業の有限会社ウメイチが展開する『レンタル&フォトスタジオ衣舞』がございます。グループとして、同じ理念をみんなで共有していく事が大切だと考えております」

◆呉服店の強み:呉服業は需要を創る商売
 「呉服店はやろうと思えば、こちらからお客様にアプローチすることができます。お客様を待つだけではありません。そして、お客様との信頼関係も厚く、時流に合わせたニーズに応えていく必要がございます。
 幸いにも当社には、良いスタッフがいます。企画段階から皆で考え、お客様参画型の企画に取り組んでいます。『どうしたらお客様に楽しんで頂けるか?』をスタッフと共に一緒に考えます。私自身がカリスマである必要はないと思います。私一人ではできる事は限られています。社員の皆さんが考えて下さったことを積極的に採用しています。あの世界のイチローですら、終身打率はおおよそ3割5分です。社員の一人一人が自分で考え、正解を出す組織であることを目指します。そのような理念もあるので、41期のテーマは『三人寄れば文殊の知恵』です。私自身もより一層勉強していかなくてはなりません。そしてウメショウでは、お客様に対して教養も提供していきたいと考えています。円純庵先生の講演会も開催しておりますし、お客様に楽しみながら教養を身につけて頂きたいと考えております」

◆NPO「きものを着る習慣をつくる協議会」
 「私はNPO法人『きものを着る習慣をつくる協議会』に参加しております。円純庵先生が開催する勉強会で、多くの歴史や文化、思想、教養を学ばせて頂いております。大変勉強になりますし、一人でも多くの方に参加頂きたいと考えております。ぜひ、共に学び、きもの文化を共にもりあげていきましょう。お会いできることを楽しみにしております」と梅田社長は語った。
※「きものを着る習慣をつくる協議会」に関するお問い合わせは、弊社きものと宝飾社(TEL:075-255-5596、又は問合せまで)までご連絡いただければ幸いです。(担当:松尾)

 新社長となった梅田社長。「新社長就任記念展」が、ウメショウ瑞穂店にて、8月28日~9月1日、9月4日~9月7日の二回開催される。梅田社長、ウメショウの飛躍が期待される。

株式会社ウメショウ
ウメショウ穂積店:岐阜県瑞穂市馬場春雨町2-24
TEL:058-327-2901
ウメショウ大野店:岐阜県揖斐郡大野町黒野柿の木12-1(平和堂大野店内)
TEL:0585-32-0162
https://umesho.co.jp/

その他の記事

着物業界データ一覧

コロナによる成人式中止の可能性と課題