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ベルーナ、着物専門店さが美を買収。完全子会社化へ

株式会社ベルーナ(本社:埼玉県上尾市、安野清代表取締役社長、東証第一部コード9997)は、平成30年5月7日開催の取締役会において、さが美グループホールディングス株式会社(本社:神奈川県平塚市、原知己代表取締役会長、東証第一部コード8201)の普通株式を金融商品取引法に基づく公開買付けにより取得する事を決議した。

買付の目的としては、東証一部に上場するさが美グループホールディングス株式会社の全部(ただし、対象者が所有する自己株式を除く)を取得し、最終的にさが美グループホールディングスを完全子会社化する事を目的とした公開買付を実施する事を決議。

またさが美グループホールディングス株式会社の筆頭株主であるアスパラントグループ株式会社は、本公開買付けに応募する旨の合意をしているとのこと。

アスパラントグループは、主として、潜在的に競争力のある国内企業に投資し、投資先の経営者と共に業績改善を支援する事で投資先の企業価値向上を行う投資会社。

株式会社ベルーナは、衣料品などの通販事業及び店舗販売事業を主力としており、和装関連商品についても、平成18年11月に設立した子会社「株式会社BANKANわものや」において店舗販売を行っている。和装関連業界の市場規模が縮小する中、和装初心者でも求めやすいカジュアルな着物のニーズを捉え、顧客を増やし続け創業来連続増収を達成している。

ベルーナは今回の買付けにより、和装関連事業の拡大をはかり、相互補完関係を構築する事が期待できると考えている。

関連リンク

https://www.belluna.co.jp/irinfo/pdf/J/180508sagamiTOB.pdf

https://sagami-ghd.co.jp/pdf/20180507.pdf


今後ともM&A,事業再編が、着物業界に続く事が予想される。1985年より上場していた大手呉服店(NC:ナショナルチェーン)のさが美が、非上場になる予定。着物業界の大きな再編であると共に、大きな歴史的な出来事となる。

今後着物業界はどのように変化するか。

時代の潮流、変化に合わせて、各着物関連企業には、より一層の経営努力、企業努力が求められていく事になる。


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