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黄櫨染の束帯と十二単の解説付き着方実演

令和という新しい時代に入り、天皇陛下の退位の儀式が行われ、新天皇が即位された。天皇陛下がお召しになるものは黄櫨染御袍(こうろぜんごほう)と呼ばれ、これは820年、嵯峨天皇のころに定められ、1000年以上変わらないとされている。なお、「黄櫨染」(こうろぜん)は色を指すが着物の染色技法(こうろぞめ)でもあり、着物の業界では、太陽の光などを受けると色が変化する染め方を指すことが多い。

京都きもの学院京都本校(京都市、峰村有紀学院長)は、2019年3月21日に、京都きもの学院京都本校の恒例の「認定式&パーティー」にて、伝統文化の紹介、教育の為、「束帯と十二単」の解説付き着方の実演が披露された。こうした装束の着付け方を「衣紋道(えもんどう)」と呼び、高倉流と山科流がある。

束帯や十二単を着つける人の事を「衣紋者(えもんじゃ)」と呼び、女性には2人の衣紋者と一人のお髪持ちの計3人で着付ける。前の衣紋者は、決して立つことなく、中腰で着付ける。束帯は、2人の衣紋者が着付けを行う。

空蝉(うつせみ)

十二単は、衣をひもで結んでいないので、脱いだ後に衣が立ったまま、あたかも座っているようにみえるので、その抜け殻の事を「空蝉(うつせみ)」とも言う。京都きもの学院京都本校では、着物に関わる様々な事柄、歴史を伝え、着物の魅力を伝えている。 

京都きもの学院京都本校

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