袴姿の人気の色は?:大学卒業式袴姿色別調査
◆袴姿の着物の地色は白が人気色
大学卒業式ではすでに袴姿が主流になっています。多くの大学、特に女子大などではほぼ全員が袴姿という大学が多く、定着してきた印象があります。特に袴を着る時の着物姿は、二尺袖や振袖が主流です。2019年大学卒業式における袴姿の色別調査を実施。着物の色は、白に人気が集まっています。順位は、1位:白(25%)、2位:青(14%)、3位:赤(14%)、4位:黒(14%)。くしくも2位以下の青、赤、黒はほぼ同率の14%。(細かいデータは下段の地域別比率をご覧ください)「かぶらない色を着たい」方は、ピンク、紫、緑などがお勧めになります。きものと宝飾社では、毎年大学卒業式の袴姿の色別調査を行い、着物業界誌「ステータスマーケティング」5月号に掲載しています。(調査人数:491人)

◆振袖に袴着用というスタイルも人気を得て増加:振袖姿が約3割に
振袖に袴着用というスタイルも増え、ここ数年徐々に振袖に袴を着て卒業式に出席する女子学生が増えています。振袖の割合が30%、二尺袖その他がおおよそ70%の比率になっています。二尺袖スタイルと並ぶとやはり振袖の方が豪華に感じます。女子大だけではなく、共学や国公立大学でも振袖の着用者が増えています。

◆地域別大学卒業式袴姿色別調査:関東では白、黄色、赤などが人気

地域によって人気の色や柄の傾向は変わります。「関東」、「関西」、「中国・四国・九州」の3つのカテゴリーに分類しています。人気の白は、関東や中国・四国・九州で割合が30%近くと高いですが、関西では20%を切っています。また青を基調にした着物は、中国・四国・九州で人気が高いです。関東では、紫が人気です。
色の人気は、卒業式の袴姿、成人式の振袖姿、浴衣などによっても変化しますし、地域によっても変化します。地域での違いや種類の違いもあって興味深いです。下記「その他の記事」で、各色別調査のリンクを添付していますので、ご興味ございましたらご高覧下さい。
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