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日本和装ホールディングス道面社長、年頭所感

弊誌ステータスマーケティングは、ステータスマーケティング1月号2019年にて日本和装ホールディングス株式会社の道面義雄社長のインタビュー記事を掲載した。

第二創業期元年として
日本和装ホールディングス株式会社
代表取締役社長 道面義雄 氏

 明けましておめでとうございます。旧年、当社の一連の件につきまして、お騒がせ致しましたことを、代表として衷心から深くお詫び申し上げます。

弊誌:代表取締役の異動と特別調査委員会の経緯について、簡潔にお教えいただけますでしょうか。

道面:上場企業として内部管理体制の見直しが必要であると考え、外部の弁護士及び社外監査役など外部の専門家で特別調査委員会を作り、今まで経費として認識していたものを調べました。調査結果につきましては開示させていただいた通りで、創業者である吉田重久が代表取締役会長兼社長の任を退き、このたび、私、道面義雄が代表取締役社長の大役を任されることになりました。

弊誌:新年を迎え、今後の抱負、および展望などをお聞かせください。

道面 :私は2008年、初めての就職活動をした際、「最初に内定をくれた会社に就職しよう」と決めておりました。そしてそれが日本和装だったのです。私はこの業界、着物、そして日本和装に関わる全ての方々に育てて頂きました。この恩義を強く感じております。「恩や義理を大切にしろ」。これは私の亡き父の教えでもあります。
 当社では、2019年を「第二創業期元年」と位置付けております。テーマは「Reborn 日本和装」です。様々な新しい改革を行ってまいります。また、当社の企業理念は「人の喜ぶところに栄えあり」でございます。何よりも、お客様や消費者のみなさまに喜んでいただけるサービスを提供することが重要だと考えております。企業として、社会の公器となるべく、学校などで着物にまつわる講演や体験学習などもしていきたいと考えております。恩返しの意味も込めて、まずは、私の出身である広島県から始めていきたいですね。

弊誌:着物業界の展望・想いなども教えて頂けますか。

道面:今、着物の市場規模は約2,800億円と言われていますが、これを過去と比較すれば小さいのかもしれません。ただ、私は「2,800億円もある」と考えています。過去と比較して悲観的になっても、建設的な意見は出てこないのではないでしょうか。それよりも100年後、200年後にも着物という文化・産業を発展・継続するために何をなすべきかを、和装産業に関わる全員で考えていく必要があるかと思います。
かつて私もそうでしたが、今の若い人たちの中には、和装業界で働いている事を堂々と知人や友人に言えない人もいると聞いています。これは堂々と誇る事の出来ない、様々な課題や問題をこの業界が抱えているからではないでしょうか。
まず、私は代表として、日本和装という会社に関わる全ての方が、自信を持って堂々と誇ってもらえる会社にすることをお約束し、命をかけて業務執行してまいります。

ご指導ご鞭撻の程、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

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