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浴衣、夏着物(素材:綿・麻・ポリ系)は洗濯機で簡単に洗えます!

夏場は特に汗をかくので、着物や浴衣でも、簡単に洗えないと臭いがついたり、汗が乾き黄ばんだりして大変ですね。あまり知られていませんが、綿の浴衣も、綿麻の浴衣も、洗濯機や手洗いなどで、簡単に洗えます。

浴衣や夏着物(素材:綿・麻・ポリ系)は、家の洗濯機で簡単に洗えます。たたんで洗濯ネットに入れてあげれば、普通の洋服と同じように洗えるので便利です!ただ、洋服と一緒なので、色目の濃い着物は色落ちする事がありますし、縮む可能性もあります。薄い色のものに色移りするので、その点は注意してください。浴衣の綿100%は問題なく洗濯できます。綿80%麻20%も洗濯できます。綿85%麻15%も洗濯できますし、綿50%麻50%の浴衣でも、麻100%でも洗濯できます。麻は着物業界では「苧麻(チョマ)」とも呼ばれますが、同じように洗濯できます。浴衣は簡単に洗濯できるのが、大きな魅力です。

ただ、本当に大切にされている着物、浴衣に関しては手洗い、または専門店に相談する事をお勧めします(絹を洗濯機で洗うことはお勧めしません)。手洗いの方法はこちら

<洗濯機での洗い方>※あくまで一つの洗い方、目安です。ご参考になれば幸いです。

1、洗濯表示を確認しましょう

まず最初に、洗濯に関するタグの有無を確認しましょう。

昔の物、高価なものにはタグがない場合があります。着物や浴衣に関しては、裏側にタグがある事が多いです。水洗いができるかどうか確認できると安心ですね(綿や合繊、ポリ系の浴衣は特に問題なく洗濯機で洗えます)。

2、洗う着物・浴衣を畳み、洗濯ネットに入れましょう。

あまり神経質にならなくても構いません。ざっくりと畳んで、洗濯ネットに入れてください。ちなみに着物用洗濯ネットや、ズボン用洗濯ネットなどを使うと、よりシワになりにくいので、乾いた後のお手入れが楽になるのでお勧めです!くるくる回して、ファスナー型のタイプがお勧めです。

3、洗濯機に入れて洗いましょう。洗剤は「手洗い」又は「ドライ」に対応している中性洗剤が良いでしょう。

ドライコースがお勧めです。洗剤は少なめの方が安心です。脱水時間は、普段より短めにしておいてもいいでしょう。多少濡れていた状態で、竿干ししたほうが、綺麗に乾燥します。というのも、干すときに水の重さで、着物、浴衣のしわがとれるからです。

4、干し方

袖口から洗濯ざおを通して、つってあげると綺麗に乾きます。洗濯ざおが動かしにくいのであれば、何か他のもので代用してもいいですね。また色落ちなどが気になる場合は、陰干しをお勧めします。より安全に乾燥させるには、裏返して陰干しすると、色落ち、色やけを防ぐ事が出来ます。

夏場は天気が良ければ、すぐに乾きます。乾いたらすぐに取り込むようにしましょう。暑い夏場でも着物や浴衣を気軽に楽しんでください!

5、シワを取り除くには?

浴衣や着物が乾燥した後は、シワをそのまま残すのではなく、アイロンがけをして綺麗に伸ばす事をお勧めします。

アイロンがけが面倒な場合は、少し脱水を短めにして、水を含んだ状態で竿干しすると水の重さである程度、シワが取れるのでお勧めです。そのうえで、取り込んだ後、綺麗に畳んで重しを乗せると(布団の下に敷く事もできます)シワがとれます。

いかがでしたか。暑い夏でも浴衣や単衣のお着物があれば、気軽に着物生活を楽しむことができます。着物はクリーニングが手間だと思われていますが、自分で洗える着物や浴衣もあるので、気軽に楽しんでもらえれば嬉しいです。

また、時々「浴衣は昼間から着るモノではない」、とか「7~8月から着るモノだ」という方がたまにおられますがそのような事はございません。フォーマルな式典や冠婚葬祭などの行事以外は、いつでも自由に着ていいものです。自由に楽しんでください。この件に関しては、下記の記事をご覧ください。

浴衣の時期とマナー:朝・昼から着ても問題ありません

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