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はれのひ問題対策「今後の成人式・振袖販売」:京都トップセミナー

㈱モア・ビジョン(須田忠信社長)は、2月1日、ウィングス京都にて着物専門店セミナー「京都トップセミナー」を開催した(毎月開催)。今回も全国から着物専門店経営者・問屋・メーカーが集まった。今回のセミナーでは今年、着物業界に激震を与えた「はれのひ問題」が語り合われた。(きものと宝飾社共催)

今回の「京都トップセミナー」では、「はれのひ株式会社」事件が取り上げられ、今後の対策などが発表された。はれのひ株式会社が行った行為は、被害者を大きく傷つけ、着物業界全体の信頼・信用を毀損した大きな問題であった。実際に

・「貴店が2年後になくなっていたらどうなるの?」

・「申込時に全額払わないとダメなんですか?」

・「当日の着付け確保証明書は出せますか?」

・「事前に、経営が厳しい場合、わからないのですか?」

といったエンドユーザーからの問い合わせが、様々な小売店に届いている。

また、申し込み時の全額支払いへの風当たりが厳しくなってくることが予想される

◆エンドユーザーからの質問に対しての返答例も紹介された。

① 「来年(2年後)、貴店がなくなっていたらどうするの?」
⇒例)「ご心配なことはわかります。私どもは信用一筋に創業○○年です。ずっとこの地域で成人式のお世話・対応をさせて頂いております。ご安心ください」

② 「申込時に全額支払わないとだめですか?頭金だけではだめですか?

⇒例)「お申込み頂いたら、お客様の寸法でお仕立て(又はお客様の為にお取り置き)しますので、ご理解のほどよろしくお願い致します」。など

③「当日の着付け確保証明書などを出せませんか?」

⇒例)「私どもは、提携の美容院へ、お客様のメイク・着付けのご予約をさせて頂きますので、美容室の「ご予約表」でご確認ください。当店でさせて頂くお客様に関しては、私が責任をもってさせて頂きますのでご安心下さい」

④「事前に経営が厳しい場合、わからないのでしょうか?」

⇒例)「私どもは、毎年、経営計画発表会で銀行・問屋・各種取引先様・社員へ経営状態を発表しております。ご安心ください」など。

様々なお客様からのお問い合わせや事例などが紹介された。

地域密着型の老舗呉服店への回帰が進む【保護者・先輩の口コミの重要性】

一方で、思わぬ展開もある。今回の問題を受けて消費者は「やはり地元の老舗呉服店が安心できる」という事で、振袖客が老舗呉服店に集まっている事例が多数報告されている。「昨年よりも問い合わせが増えている」といった老舗呉服店が多い。地域密着型の老舗呉服店にお客様が回帰しているようだ。

というのも今回の問題で「今後、こうした被害に遭わないためには、どんな呉服店、着物専門店をえらんだよいですか?」という問いが、多数のメディアで報道された。

お客様・利用者は今後、より振袖選びを慎重に行うようになるだろう。今後はお客様の信頼を獲得するために「創業○○年、地域密着」という言葉がお客様を安心させる可能性が高い。また先輩・親御さんの口コミが、振袖商戦により大きな影響力を与える事が想定される。

こうした着物専門店が持つ様々な問題・課題が京都トップセミナーでは、セミナー形式・対話形式で共有されている。次回の京都トップセミナーは、3月1日、4月5日、5月10日にウィングス京都(京都市中京区)にて開催予定。

セミナー料金:10,800円(税込み:資料、昼食代込み)

問い合わせは下記。または お問い合わせ

株式会社モア・ビジョン
住所:京都市下京区松原中之町488-1 デ・リード富小路204
TEL:075-353-8560 
FAX:075-352-0150

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