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友禅染の祖 宮崎友禅翁謝恩法要が知恩院友禅苑にて開催

友禅の創始者である宮崎友禅への謝恩法要が、11月15日「きものの日」に行われました(主催:宮崎友禅翁顕彰会)。毎年この時期に浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の友禅苑の宮崎友禅銅像前で行われています。11月15日の「きものの日」という事もあり、参加者の大半は着物姿で参加。宮崎友禅翁への法要はしめやかに行われました。また献灯・献花は京都・ミスきものが行いました。訪れていた観光客の多くも熱心に法要を見られていました。

◆友禅染とは

 「友禅染」とは、江戸時代の京都の扇の絵師・宮崎友禅に由来します。江戸時代の元禄の頃(1688~1704)の頃に活躍しました。当時は、徳川綱吉の治世。知恩院の前に住み、扇の絵師であった宮崎友禅が、扇に描かれた意匠(デザイン)を着物に応用しました。こうした作品が庶民・商人達の支持を獲得し、普及しました。この技法は糊防染(のりを布地に描いた絵の周辺に置くことで、染料のにじみを防ぐ技法)が開発・応用された中で成立し、布地に花鳥風月・吉祥紋様など自由な表現が可能になりました。友禅作家の中には「額面に描くよりも着物に描く方が自由で大胆な構図が描ける」という方もおられます。着物・振袖などに描かれる図案の多くもこの友禅染から生まれています。

来賓:京都府商工労働観光部、京都市産業観光局商工部、京都商工会議所産業振興部、宮崎友禅斎史跡保存会

出席団体:京都和装産業振興財団、京都織物卸商業組合、京友禅協同組合連合会、京都友禅協同組合、京都誂友禅工業協同組合、京都工芸染匠協同組合、京都織物小売協同組合、和装学院振興協議会

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