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着物お手入れ講座を取材しました!

有限会社染色補正森本(京都市上京区:森本景一社長)は、7月29日、第33回「着物お手入れ体験講座」を開催。その様子を取材させていただきました!

第33回を迎えた「着物お手入れ体験講座」。今回も15人ほどのお客様が集まりました。

同講座は、フェイスブックでも集客されており、フェイスブック公開グループ「着物―きもの―」(21,000名超)や、「和服(kimono)を世界遺産に!」(7,600名超)に公開され、参加者が集まっています。

森本社長は積極的にフェイスブック、SNSを活用して、多くの着物ファンにお手入れの仕方を教えておられます。
今回は、フェイスブックに上げた紋をお客様が見て、この紋を入れてほしいと来場されていました。多くの方がネット、SNSを見ていることを実感しました。

同体験講座は、実際にお客様が持ち寄られた着物の染み抜きやメンテナンスを実演し、すぐに修復できるものは実演を通しながら、その場で綺麗にしてもらえることが大きな特徴となっており、人気を集めています。

この日も多くの方が、汗のしみや、タンパク質の染みに悩んでいた自分の着物をたくさん持ってこられていました。実際に細かくプロから説明を受けながら、対応してくれると好評。すぐに染みが綺麗になって喜んでおられる方が沢山おられました。実演後には、実際にお客様にも指導の後に、体験できる点も人気を集めています。この日も全国から参加者が集まりました。

【概略】

・ファンデーションやその他の油汚れ(油性)などは、ベンジンで落とします

・手洗いの際に飛んだ水しぶきによる水型や汗など(水性)は水で処理します

・食べ物などは油性と水性の混合が多く、先にベンジンで油分を除去した後に水で洗い落とします

・「着物丸洗い」と表現されているクリーニング方法は、ベンジンでの洗いの事をいいます

・汗の成分は、水洗いをする必要があります。汗は黄ばみ(黄変)の原因となります

・絹は水分を含むと膨潤し、膨潤した状態でこすると繊維が切れてしまう(スレ)ので、水分を含んだ状態でこすってはなりません。繊維が切れると元に戻りません

講座は基本的には13時30分~16時30分までと3時間、着物のメンテナンスの基礎講座からしっかり教えてくださいます。講座の料金は2,500円。

また汚れで悩んでいる着物を直接持ち込んで相談する事も出来ます。その時に落とす事のできる汚れは講座中に落としてくれる点も魅力的です(汚れ落としの料金は別途相談になります。汚れの難しさによって料金は変わりますが、講座中に処理できる簡単なものならば、1点1,000~2,000円前後で落としてくれます!)また家紋に関しても染色補正森本はとても詳しいので、家紋に関する質問などにも応えてくれます。

有限会社染色補正森本
住所:京都市上京区大宮通丸太町上ル
TEL:075-821-3489
http://omiyakamon.co.jp/

フェイスブック「着物―きもの―」グループ

フェイスブック「和服(kimono)を世界遺産に!」グループ

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