「和装(きもの)文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進に向けた有識者検討会議を実施
◆「和装(きもの)文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進に向けた有識者検討会議を実施
平成28年12月20日、京都タワーホテル8階にて、『「和装(きもの)文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進に向けた有識者検討会議』第2回が開催されました。
第1回の検討会は昨年9月に実施され、11月15日の「きものの日」に開催された経済産業省主催和装振興協議会で、提案中間報告が行われた。今回は第二回目となる。提案のたたき台が準備され、学識経験者、和装業界関係者、オブザーバーが参加し、意見交換が行われました。
さまざまな意見が挙げられましたが、その一部を箇条書きで抜粋する。
・「範囲が広いのではないか?」
・「学術的になりすぎず、簡潔な説明であったほうがよい」
・「着物の知識よりも【文化】、特に生活に結びついた【文化】に重心を置くべき」
・「『和装文化』という表現は専門的ではないか?多くの人になじみがあり、英語でも通用する『着物(きもの)』(kimono)という表現がよいのではないか?」
・「多くの同好グループが『和装文化』の普及や、着物を楽しむために設立されている。地域コミュニティに代わって、しばしば『きもの』の伝承を担っている」
など、様々な意見が交わされました。
いずれにせよ、「『和装(きもの)文化』ユネスコ無形文化遺産登録に向けた提案」が、着物文化の振興、及び着物産業の活性化の為の取組である事が確認されました。今後の活動としては、検討会を継続的に開催し、各関係団体に呼び掛けていく。そして5月に実施される予定の経済産業省主催の和装振興協議会などに提案報告がされていく予定。
第2回有識者検討会議 出席者名簿
・学識経験者(50音順 敬称略)
柿野 欽吾(日本きもの学会副会長、学校法人京都産業大学理事長)
河上 繁樹(学校法人関西学院大学文学部教授)
近藤 尚子(学校法人文化学園大学服装学部教授・和装文化研究所所長)
横山 俊夫(公立大学法人静岡文化芸術大学 学長)
・和装業界関係者
池田 佳隆(京都和装産業振興財団理事長、京友禅協同組合連合会理事長)
渡邉 隆夫(京都和装産業振興財団副理事長、西陣織工業組合理事長)
野瀬 兼治郎(京都和装産業振興財団副理事長、京都織物卸商業組合理事長)
川中 隆(京都和装産業振興財団副理事長、西陣織物産地問屋協同組合理事長)
田村 輝男(京都和装産業振興財団副理事長、京染卸商業組合理事長)
・オブザーバー
森木 隆浩(京都府商工労働観光部染織・工芸課長)
安河内 浩(京都市産業観光局商工部長)
河村 房江(京都商工会議所産業振興部ブランド推進担当課長)
主催:公益財団法人京都和装産業振興財団
住所:京都市中京区室町通蛸薬師下る 丸池藤井ビル内
℡:075-211-0015 fax:075-213-3815
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