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SNSでのルールの作り方:4.5万人グループの規約の作り方

今では、多くの方が利用し、当たり前になったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。ただ、日本で一般的になったのは、2000年代に入ってからスタートしたミクシィ(mixi)からです。SNSの歴史は短く、まだ初期のころから考えても、20年ほどしかたっていません。従って一般的な常識もまだ普及しておらず、中には紛争や争い、時には生命の危機にもつながりかねません。様々なSNSが存在し、グループを作ることもできます。ただ、こうしたグループ内においても、ある一定の規模になれば、いさかいや紛争が生じます。

このような場合、グループを管理する管理人には負担が生じます。管理人を複数作り、責任を分散させるなどの対策もありますが、管理人の負担は大きくなります。

当社では、フェイスブックで3つのグループを管理しています。(一つは非公開グループです。)

着物ーきものー

(2022年1月現在 35,000名)

和服(kimono)を世界遺産に!

(2022年1月現在 10,000名)

<ルール作りの3つのメリット>

総計4.5万人となりますが、こうしたグループを円滑に運用するためには、ルール(規約)が必要になります。ルールをしっかり作りこむことのメリットは、主に3点あります。

・ルールに従って運用する事を明示することで、メンバーの方に納得してもらえる。(理解し、応援してもらえます。)

・個人的な感情(好き嫌いなど)を制御し、公正な判断を下せるようになります。

・管理人の精神的ストレスを軽減します。(メンバーをブロックするなどの行為は精神的なストレスになります。規約を明示することで、管理人のストレスを軽減します。)

◆重要事項:管理人がしっかりした理念を持つこと

ルールを作るにあたって、注意点は、自分(管理人)に一方的に都合のいいようにするのではなく、参加される方が納得できるような「理念」が必要になります。「なぜその規約が必要なのか?」しっかり理念と根拠を考えてください。理念が理解できるものであれば、メンバーの方は共感し、協力してくださいます。

下線部より、「着物ーきものー」グループのルールを掲載します。ご参考になれば幸いです。おおよその土台として、ご活用いただいても問題ございません。


<管理人のお知らせとトラブル対策方法と警告>
こんにちは。管理人 きものと宝飾社の松尾です。
着物に興味・関心を持たれているあらゆる方のための情報共有コミュニティーです。新しくグループに申請された方は、質問事項にお答えくださいますようお願い申し上げます。フェイクアカウントの加入を防止するために、質問にお答え頂くようにしています。ご協力よろしくお願い致します。
参加される皆様のちょっとした思いやりや心遣いが何よりも大切になってまいります。ご協力のほど宜しくお願い致します。
「説明」にも記載しておりますが、改めてここに「規約」を表記しております。
・1時間以内のタイムライン上での連投行為は避けてください。というのもタイムラインの占有に該当するからです(※コメントは対象外です)。悪質な場合は勧告なしにブロックします。ご理解のほどを宜しくお願い致します。
・ストーカー規制法も改正、強化され、SNSに関しても、2017年1月に規制対象となりました。ご注意ください。
また、最下段に掲載しておりますように、安易に個人名、企業名を名指し、あるいは推認できる文言で、誹謗・中傷する行為もお避け下さい。
こうしたコメント・投稿も削除・ブロックの対象になります。営業妨害になりうる可能性がございます。法的な処置に発展する可能性もございます。十分ご留意下さい。
◆改めて5点注意致します。下記に該当する投稿・コメントはお避け下さい。内容判断の上、告知なく、削除・またはブロック処理を行います。
1、誹謗中傷(高圧的な態度・容姿、外見への批判を含む)
2、国籍差別・人種差別・その他の差別
3、着物・和装小物、それに関わる日本文化と関連性のない投稿、または関連性を感じさせない投稿
4、上記に挙げたタイムライン上の連投行為(※コメントは対象外)
5、セクハラ及び強引な勧誘など(メッセージ含む)
先日、アンケートを実施いたしました。有益な結果が得られましたので、報告いたします。私は公開グループ「着物―きものー」、「和服(kimono)を世界遺産に!」の2グループの管理人をしております。(アンケートは削除済)
◆「セクシャルハラスメント(タイムライン上、又はメッセージなど)で不快な思いをした事がありますか?」(2016年10月)
(文言は誤差があります)
<きものグループ>
ある:7.3% ない:92.7%(有効回答数163)
<和服を世界遺産に!>
ある:2.3% ない:97.7%(有効回答数85)
◆「メッセージ上でトラブル(セクハラ、強引な勧誘、嫌がらせ)を受けたことがありますか?」(2021年8月:有効回答数337件)
・特に問題ない:87.2%
・トラブルとまではいかないが、見知らぬ人に誘いを受けたことがある:10.7%
・トラブル(セクハラ、強引な勧誘、嫌がらせ)に遭ったことがある:2.1%

考察としては、「ある」が多めの数値となりました。アンケート結果は重視します。
私が「着物ーきものー」、「和服(kimono)を世界遺産に!」の管理人をはじめて、約7年が経過しております。色々な問題が発生しました。また、こうした投稿を定期的に行っているのはなぜか?と申しますと、実際に私に、報告、及び相談が来ているからです。そしてこうしたセクシャルハラスメントの問題の大半はメッセージ上で発生している点も把握しております。ある程度こうした問題が起こる事は避けがたい事ですが、私としてはこうした問題が減る事を望んでいます。
私は、人種差別、国籍差別、セクシャルハラスメント、誹謗中傷、高圧的な強制などの問題を起こす方に対して警告またはブロック処理を行います。
またメンバーの皆様に、身を守るための、【対策】の一例を提示しておきたいと思います。
※被害に遭われる年齢層には、あまり偏りがありません。10代~70代まで幅広い層が悩まれています。そして、比較的よくある問題である、と認識して、おひとりで抱え込んで悩まないでください。
<対策>
1、皆様の個人アカウントですが、住所まで事細かに公開されない事をお勧めします。全世界に公開されている、SNSに住所を表記すると言うことは、かなり危険な行為です。せめて市までにとどめておくとよいでしょう。また位置情報で事細かにご自身の生活圏や職場などを開示する事もお勧めしません。というのもブロックしたくなった時、「住所、職場がばれているのではないか?」と怖くなるからです。(職場、仕事のPRを考えておられる方は、対策をどうされるかをご検討ください。)
2、フェイスブック上で友達になってから、いやらしい表現、強引な表現などのメッセージが増えます(もちろん特定の方です。良識ある方が圧倒的多数です)。不快だと感じた場合、迷わずブロックしましょう。(悩まれる方もおられますが、ブロックしても特に問題は生じません。そして気持ち的にしんどくなったら、ブロックをかけてから、フェイスブックを暫く放置する事も有効な対策です。迷惑をかける人に心を悩ませる必要はありません。ばっさりとブロックしましょう)
3、メッセージでいやらしい言葉を言われて、不快に感じた際、「このメッセージ、タイムライン上で公開しますよ?」と書いてみるのも一つの対策法です。おそらく、相手様は恐れおののく事でしょう。また管理人松尾は出版社、雑誌社です。公開する気になったら、是非ご一報下さい。尊敬する雑誌は「週刊文春」です。「着物業界の文春砲」と言われてみたいです。(半分冗談です)
4、メッセージが怖くなって削除してしまわれる方もおられます。怖い気持ち、不快な気持はとてもよくわかりますが、残しておかれる事をお勧めします。いざという時に(警察、弁護士などの第三者機関に相談する際)役立ちます。「こわい」という気持ち、感情はとても理解できますし、共感できますが、がんばってメッセ―ジは削除しないようにしましょう。
<警告>
メッセージ上などで、上記のセクハラに近い投稿を相手様に投げかけておられる方は、注意して下さい。そしてもう一度衿を正して下さい。今、様々なところで、問題になっています。社会的にそういった行為は許されなくなっています。ストーカー規制法も改正され、SNSによる付きまとい行為に関しても規制対象となりました。良識ある行動、行為を心がけて下さい。またメッセージを乱発し、営業活動を行われるような方も、ブロック処理の対象となります。
「説明」にある規約はご確認頂くようお願いします。「読んでいなかった」、「知らなかった」というお言葉は受け入れかねます。
※着物の衿の左右反転問題は、大半がカメラの問題です。よって当グループでは、問題としておりません。詳細は下記より。

着物は左前・右前?襟合わせは男女共に右前(左が上)が正解!

※個人名、企業名が特定されるような、誹謗、中傷コメントはお避け下さい。そうしたコメントは告知なく削除、またはブロック処理を行います。


以上となります。ご参考になれば幸いです。

筆者:松尾俊亮

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