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毎日新聞にコメントを掲載頂きました:着物業界の問題

毎日新聞の社会記事「晴れ着トラブル被害拡大、業界が抱える問題背景に」(2018年6月23日掲載)という記事で、弊誌コメントを掲載頂きました。ありがとうございました。(下記リンク)

https://mainichi.jp/articles/20180624/k00/00m/040/033000c

今、着物業界だけに限らず少子高齢化の問題、18歳成人における成人式の問題、着物の作り手、職人の継承問題、高齢化問題、商慣行の適正化への課題など、様々な構造的問題を着物業界は抱えている。

職人の年収のおよそ7割が100万円に満たないなど、年金生活者でなければ、生業として成り立たないなどの問題もあり、後継者の育成は相当な困難を極める。

昨年には、西陣においても技術の伝授、教授を無償で行う事をSNSなどで発表したところ、読み手の誤解を招き、話題にもなった。

業界全体はもちろんであるが、技術職の継承、後継者育成に大きな問題を抱えている。こうした課題に流通の垣根(小売、問屋、メーカー)を越えて問題を共有しようという取り組みとして、2018年9月5日、「きものサミットin京都」が行われる。業界関係者の参加を積極的に求めている。

きものサミットin京都2018、9月5日ホテルグランヴィア京都にて開催

ただ、着物に魅力を感じている若者の参入も増えている。多くは、小売店やリサイクルショップ、レンタルショップへの参入であるが、作り手、デザイナーとしての参加者も増えている。こうした若い職人はSNSを使った情報発信や新しい企画を積極的に発表し、ブランディングに取り組んでいる。

消費者への認知度を上げていくために、こうした職人、作り手自身の情報発信が求められている時代でもある。こうした複数の業務(作成工程、情報配信など)を一気にこなしていかなければならない、非常に厳しい時代に突入したとも考えられる。


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