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韓国の写真館に近未来の日本がある:メディアクリエート

韓国の写真館に近未来の日本がある
株式会社メディアクリエート 代表取締役社長 原伸一氏

少子化が叫ばれて久しいが、人口の変化を把握することは重要である。写真館事業の主力となる0~14歳の人口は、1980年には2,752万人だったが、2017年には1,571万人となり、40%以上減少している。つまり1980年と全く同じ方法で商売をしていては、単純に40%売り上げが落ちる。お客様に選ばれ続けなければ、写真館事業、振袖事業はより困難なものとなる。スタジオ事業及びスタジオサポートを展開するメディアクリエートの原社長にお話を伺った。

原社長は「少子化が日本よりいち早く進んでいるのが韓国ですが、こうした日本の状況よりも厳しい中で成長を続けるフォトスタジオがあります。われわれ写真館事業を営む経営者は、韓国で成長を続けるフォトスタジオ【miga studio】から学ぶ点が多いと考えています」と語る。

◆写真事業の現状
「弊社はスタジオのトータルサポートを手がけており、写真館事業に関して様々なお話を伺います。写真館は、現在約3,800社程度と言われており、元気であった2000年と比較してほぼ半減しています。写真館を閉店する理由としては減収が主要な理由になりますが、経営者の高齢化、世代交代の失敗など後継者問題が鍵となっています。現状の課題としては
・写真のデジタル化(データ販売による単価の減少)
・ネット・スマホカメラの高性能化(写真館の需要減)
・歯止めのきかない少子化(顧客の減少)
です。この市況の中で、お客様に支持され続けて、①適正な利益の確保 ②組織の進化(採用と育成)を果たさなければ、持続的な発展は見込めません」と原社長。

◆韓国の写真館に学ぶべきこと
「私たちが学ぶべき“少子化先進国”とも言える国が隣の韓国にあります。韓国は日本よりも少子化が進んでおり、経済的にも厳しく競争は熾烈です。その中で成長を果たし韓国のトップ写真館に成長したのが『MIGA STUDIO』です。MIGA STUDIOが成長を果たした理由はいくつかありますが
・集客とスタジオプランニングに優れている事
・動画による顧客へのアプローチ、プレゼンの成功
・店舗当たりの平均面積300坪という大店舗化
です。大型化、web戦略による他店舗との差別化に成功しています。私どもは、MIGA STUDIOの研修に韓国を訪れ、社長に直接話を伺い、9月にはMIGA STUDIOの社長と経営陣を、9月に日本に招きセミナーを開催いたしました」。

◆「写真を飾る」文化の育成を
「昨年より弊社では韓国企業Photo MVPと契約し『おしゃれフレーム』を導入し、写真を飾る文化の育成を進めています。データとしてパソコンやスマホに眠らせているのではなく、家の中に『飾る』喜びをお客様に提案していかなければ、スマホ、デジタル写真との差別化を果たすことができません。写真一つとっても、一般の方には撮影できない『動きのある写真』や『家に飾りたくなるほどのかわいい写真』を撮影していく必要があります。そうした撮影技術も当然必要となってきます。
今現状でも進んでいるデータ販売による単価の減少、また採用・就業・労基の問題など写真館事業が抱える課題、また近い未来に生じる課題を、韓国から学び共有していくことで多くの写真館様、スタジオ様と繁栄発展していきたいと考えております」。

◆10月19日に東京でワークショップ、セミナーを開催
「弊社が持つ技術、戦略を提供するために、10月19日(木)に東京でワークショップを展開していきます。ぜひ、足を運んでいただき、今後の課題を共に解決していきたいと考えております」と原社長は語った。問い合わせは下記まで。

株式会社メディアクリエート
住所:愛知県豊明市三崎町ゆたか台28-8
TEL:0562-92-9970  FAX:0562-57-9939

メディアクリエート

「振袖の家族写真とストーリーフォト実践セミナー」

日時:10月19日(木)11:00~16:00

場所:Vence RIVERSIDE 3F L’Eiffel

東京都江東区佐賀2-1-11 開場連絡先:03-5621-7577

(東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」1A出口より徒歩6分)

料金:27,000円(税込)/1名


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