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西陣織工業組合新年総会:東京五輪金メダリスト宇山賢氏も来場

西陣織工業組合(舞鶴一雄理事長)は、2022年1月6日、京都ブライトンホテル(京都市上京区)にて、西陣織工業組合新年総会・西陣織産地永年勤続優良従業員表彰式を開催。200名近い方が参加した。

西陣織工業組合

舞鶴理事長は「西陣呼称の起点とされている応仁の乱から555年を迎えることができました。また令和になって4回目の年を迎えます。我々はこの間、555年にちなみ、今年に向かって『Road to Nishijin 555』をスローガンに、コロナ禍で元気を失っている産地を鼓舞してまいりました。今年は将来に向かって持続可能な西陣織産地づくりを目指します。
今が一番苦しい時です。しかし先人もまた戦災、災害を乗り越えてきました。西陣織産地の人間が知恵を絞り乗り越えていく事が必要です。今までのままではいけないと皆様がわかっていらっしゃいます。大切なことはあきらめない気持ちです。コロナに打ち勝ち、西陣織産地をそして着物業界を発展させていきましょう。」と挨拶した。

来賓として門川市長が挨拶。
「西陣織産地は構造的にも厳しく、またコロナ禍で厳しい状況にあります。しかし今年は文化庁が京都市上京区に移転する予定です。文化庁としっかり連携していく必要があります。コロナも感染者数が増えておりますが、感染防止と経済をしっかり回すことを両立していかなくてはなりません。」と挨拶。
続いて優良従業員表彰式が行われた。京都府知事表彰、京都市長表彰、組合理事長表彰が行われた。
また衆議院議員を勇退された伊吹文明氏も来賓として出席。会場で花束が贈呈された。伊吹氏は「私は、38年間12回の選挙を戦ってまいりましたが、西陣の皆様には長くご厚情を賜りました。また超党派の和装議員連盟の会長をつとめさせて頂きました。西陣織のますますのご発展を祈念いたします。」と挨拶。

◆第25回 京・ベストタイ ドレッサー認定証授与式
第25回京・ベストタイ ドレッサー認定証授与式では
・2020年東京オリンピックフェンシング男子エペ団体金メダリスト 宇山賢氏
・株式会社大垣書店 代表取締役 大垣守弘氏
・松浦法律事務所(西陣織工業組合 顧問) 松浦 正弘氏
が受賞した。
宇山氏は「素晴らしい賞をありがとうございます。私は、舞鶴理事長と同じ同志社大学のフェンシング部に所属しておりました。東京オリンピックでは、その当時コロナで暗いニュースが多かった中、開催されると非常に多くの方が盛り上がってくださり、喜んでくださり貴重な体験をさせて頂きました。昨年現役を引退し、社会人として頑張っております。」と挨拶。金メダルを披露してくれた。

大垣社長は、「出版業界は、およそ150年前、ドイツのグーテンベルクの活版印刷技術が伝播し、活発印刷が普及していったのですが、近年のネット技術の進捗により、出版業界はピークの2.6兆円から1.2兆円へと縮小しております。厳しい状況が続きますが、一方でコロナ禍の巣ごもりで、多くの方が本の魅力を認識されるなどの特徴もありました。文化庁が今年移転する予定ですが、『文化』とは文が化けると書きます。こうした本や文章の魅力が再認識されることを願います。」と挨拶。

西陣織工業組合新年総会

新年の祝杯では、京都銀行の土井頭取が挨拶。
「お正月に神社に参りましたが、あぶり餅が売られていました。あぶり餅を販売されているお店で最も古いお店は、1,000年続いていると言われています。あぶり餅で1,000年商売繁盛を続けていらっしゃいます。西陣織工業組合様もこれから1,000年続く事業をされることを祈念いたします。」と挨拶した。


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