京都染色美術展、京都市京セラ美術館で開催
京都染色美術協会(市川正史会長)は、第71回京都染色美術展を3月1日~6日、京都市京セラ美術館(京都市左京区)にて、開催した(入場無料)。総合展テーマは「水」。協力として、西陣織 西陣六創会、特別展示として、京都扇子団扇商工協同組合の作品が展示された。
京都最高峰の職人技「京友禅」「京鹿の子絞」「京繍」など、匠の技で創られた「きもの」作品展を毎年開催している京都染色美術展。今年は着物が約70点、帯が約50点ほど出展され、6日間開催された。無料で新作の鑑賞ができるという事で、着物ファンにとっては嬉しいイベントである。歌舞伎鑑賞などの後に、同展示会を訪れる方もいらっしゃる。
「水は古来から穢れを払うものであり、流れる水は腐らず、といいます。フォーマルで装う着物を主に取り扱う私たちにとって、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による業界への間接的なダメージは計り知れない大きなものとなっております。そんな状況下ではありますが、高度な技術をもった職人を維持するためにも私たち会員一同は研鑽を積み、コロナ禍の収束に希望をもって新しいものづくりに努めてまいりました。」と市川会長は語る。
染匠市川では訪問着「枝垂れ桜」などの作品を出展。来場者に作品の説明を行うなど、活気のある展示会となった。
第71回を迎えた京都染色美術展。来年もこの時期に行われる予定。
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